掲載写真はホンダの初の二輪グランプリ初優勝マシーンであるRC143です。この初優勝は1961年のことだった様ですが、この後ホンダを含めヤマハや?スズキと云った日本の二輪車は世界のレースを席捲して行ったのでした。
ところで、私は二輪車には余り思い入れはないつもりですが、このアルミカウリングの作りの悪さは気になってしまいました。現在であれば、同様のアルミ板でも、金型プレスにより十分な表面精度を作り出すことができるのでしょうが、手作りのレーシングマシーンでは、美観より軽量であるという機能の方が重視された故のことなのでしょう。でも、多分同じくアルミ製だと思われる燃料タンクやリヤカウルは、綺麗に成形が為されています。これらは塗装仕上げが為されていますから、パテ成型されているのかもしれません。
しかし、金型やプレス等の大型設備を使用しない手打ちの板金成型によっても、しかも塗装も施さない素の状態として、見事な表面精度を生み出すことも、時間も要するのでしょうが人間には出来うるのです。
そんな、アルミ板金の技能伝承の様子を紹介して見ます。ここで製作された、若い板金技能者達の作品2品を見る機会がありましたが、なかなか見事なものと感心しました。
※アルミ板金講座(ピットーレはやし社主催)