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マイクロアグレッションとは何?

2022-03-30 | コラム
マイクロアグレッションとは何?
 昨今は何かとカタカナ用語が多くなっているが、主に英語から来たワードを使う場目が多く、それを使う者は一種の知的なデコレーションでの効果を持ってるところと冷ややかに眺めるところもあるが、世に生ある限り、意味不明で取り残されるのも癪だから、記憶に留める意味で記したい。

 マイクロアグレッション(英語: Microaggression)とは、1970年にアメリカの精神医学者であるチェスター・ピアスによって提唱された、意図的か否かにかかわらず、政治的文化的に疎外された集団に対する何気ない日常の中で行われる言動に現れる偏見や差別に基づく見下しや侮辱、否定的な態度のこと。

 語源からマイクロアグレッションとは、「小さな(マイクロ)攻撃性(アグレッション)」と解釈できる。人と関わるとき、相手を差別したり、傷つけたりする意図はないのに、相手の心にちょっとした影をおとすような言動や行動をしてしまうことだ。「微細な攻撃」とも訳されるマイクロアグレッションだが、なぜ相手を傷つけるかというと、その言葉や行動には人種や文化背景、性別、障害、価値観など、自分と異なる人に対する無意識の偏見や無理解、差別心が含まれているからだとされる。

 具体的には、このようなものがマイクロアグレッションと呼ばれる。わかりやすいように、海外で起こることと日本で起こることを分けていくつかの例を以下に転載してみたい。

海外
・「アジア人だから数学が得意」「黒人はダンスが上手い」という特定の人種へのステレオタイプ的言動
・西洋人からの、「君は日本人っぽくなくて大胆な考え方をしていいね!」といった発言
英語圏に長く住んでいるのに、何年経っても「英語が上手だね」と伝える
・「日本人の女の子が好き。大人しくて可愛いから」というアジアンハンター
・アジア人の真似!といって無邪気に両目をつりあげる行動
・LGBTQなの?見えない!意外!すごくまともに見える、といった発言

日本
・白人系の見た目がかっこいいと、初対面で褒めたたえる
・「〇〇さんはブラジル人だから、サッカーとかやります?」「〇〇さんは韓国人だからキムチ常備してるんでしょ?(笑)」といった文化的ステレオタイプ
・日本に住んでいる外国人(に見える人)に「日本語上手ですね」「お箸使えるのすごい」等と褒める
・会議室に入ってきた男性スタッフと女性スタッフのうち、女性スタッフをアシスタントだと思って飲み物を注文する
・女の子はオシャレとスイーツが好きだし喜ぶと思う、といった発言




#マイクロアグレッションって何だ?


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