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トヨタ TRDとGRへの移行と確執?

2021-12-07 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
トヨタ TRDとGRへの移行と確執?
 これはまったくの邪推というか想像ことなのだが、トヨタには旧来からチューニング用品だとかレーシング部門としてのブランドとして「TRD」(Toyota Racing Development)というのがあり現存している。

1.TRDの歴史
 TRDのの歴史としては、は古く1954年にトヨタ自販か自工?に直轄子会社として「トヨペット整備(株)」として設立、その後1964年に「(株)トヨペットサービスセンター」に改称した。

 その後、1976年にレーシング用品部門として従来の「TOSCO」ブランドを「TRD]に改称した。

 1990年には、トヨペットサービスセンターをトヨタテクノクラフト(株)に社名変更。この頃までに、トヨタ各ディーラーの車検などを含めた各種整備およびボデー整備を手掛けると共に、特殊車両の改造や架装だとか特別車の新規製造を担って来た。それと共に、レーシングカーの製造部門を持ち、各種ワークスレーシングマシンの製造も行って来た。

 昔の話しだが、3K改とか18RG改などの、市販車はOHVだとかツインカムだが2弁仕様だったのを、ツインカムヘッド4弁仕様のエンジンなども製造し、俗称「綱島チューン」(その拠点が横浜市港北区綱島にあったことからだろう)と呼ばれた時代があった。

 2018年に従来からエアロパーツなどの製造販売を手掛けていた(株)トヨタモデリスタインターナショナルなどと統合して、新たに「(株)トヨタカスタマイジング&ディベロップメント」として設立された。なお、通常の市販車サービス部門は、トヨタモビリティ東京(TMT)に移管したとのことだ。

2.GRの歴史
 GRとは、トヨタ自動車が2017年から展開しているスポーツブランドである。TOYOTA GAZOO Racing(トヨタ・ガズー・レーシング)の略称だ。このGAZOOとは、元々現社長の章男氏がネットによる各種情報発信だとか販売を目論んで作ったものだ。しかし、GAZOOとは画像を文字化しただけの浅はかチンケな名称だと感じる。

 ところが、章男氏が社長になるや、新車ラインナップにGRバーションなりが揃えられると共に、ルマン出場車にもGRの名称が入っているがTRDの表記はなくなっている。

3.なんでブランドとして一定確立していたTRDがGRになったのか?
 私見だが、最近のトヨタ車のGR仕様車に添付されたGRラベルとかストライプを見て、ただただ安っぽさしか感じない。それが、各車カタログモデルとしてGRブランドが用意され、TRDは廃止したとは云っていないが、圧倒的に最近はTRDの表記を見ることは少なくなった。

 TRDからGRへの移行、これは明らかに章男氏の意向を組んだものであることは確かなんだろうと思うしかない。そこで、何故章男氏は、一定ブランド化が成立していたTRDでなくGRに固執したのかとうところだが、何かその切っ掛けになる出来事なり確執を生む理由があるのではないかと邪推しているのだ。

 一つ考えられるのは、先日記した書評「トヨトミ本」でも触れたが、奥田碩から3代続いたトヨタ本家以外のサラリーマン社長時代の功績(最大は奥田が開発促進を注力し当初は赤字で販売を開始した初代プリウスの成功と現在のトヨタ最大の強みであるHVの大成果)を消し去ろうという素振りが見えるという辺りに隠されている様に思える。

 つまり結論として記せば、極めて薄っぺらく凡庸な章男氏が自らの天下を世に示したい一念がそこにはあるというところではないだろうか。






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