私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

コスト低減により質感劣る内装のこと

2016-09-08 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 クルマの内装において、最も質感を得やすいのは、インストルメントパネルだろう。ところで、最近のクルマを眺めれば、軽4含め大衆車クラスまでのインストルメントパネルは、PP基材樹脂の単体成型品である。表面の模様を電鋳処理などで、それなりの「しぼ」や「模様」を再現し、写真写りや実物を一見すればソフトパットかと思いきや硬いPPパネルなのだ。

 トヨタだと、プリウス辺りまでが、この安物PPインストだ。プレミオより上のクラス(マークXやクラウン)では、従来のスラッシュ成形された表皮と発泡ウレタンがPPの芯材(PP樹脂)の上に乗り接着処理されて仕上げられている。指で押せば、弾力があり窪むから、その違いは直ぐ判る。

 ドアのインナートリムなんかも、PP1枚の成型品と、内部に発泡ウレタンを挟みスラッシュ成形したものがあり同様だ。その理由は、コスト低減にあることは明らかだが、300万円もするプリウス辺りまで、軽4と一緒というのは、幾らコスト低減が至上命題だろうが、商用車ならともかく乗用車用としては違和感を感じるところだ。これじゃ、見た目はともかく、アナログ旧車の方が、本質高級だとも感じる。


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