池袋暴走・事故から3年を経て
あの池袋暴走死亡事故からすでに3年を経るという。被害者ダンナの心情を伝える報だ。
池袋暴走犯人、本日収監
2021-10-12 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/59faa9f8e97c8109e660def4e2d63831
池袋暴走の結末
2021-10-06 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/2fe8a16069a2838108d4b0f16330cb49
池袋暴走事故の地裁判決下る(禁固5年)
2021-09-02 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/19caeba65ff67f2e8a7ecbce5df7126b
池袋暴走・飯塚への禁固7年は軽すぎる【警察認定の98km/hは妥当性?】
2021-07-23 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/4edb65d21534ad46db49487e584ed561
池袋暴走事故・検察の求刑7年
2021-07-15 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/862a23b31870fe25abe7bf76467c1920
池袋暴走事故・被害者質問
2021-06-22 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/b44d79ae820a3317efe084819fe2862e
池袋暴走の1年前にも上級国民暴走事故があった
2020-06-24 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/6fdb97bdb42863334c385a1c05784b56
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刑事裁判は終わったが 民事、SNS…平穏願う3回目の命日 池袋暴走
毎日新聞 4/18(月) 6:30配信
まもなく3回目の命日がやってくる。刑事裁判が終わって初めての「4月19日」。池袋暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さん(35)は過去2回の命日をあえて忙しく過ごしてきた。しかし、「今回は穏やかに過ごしたい」と松永さんは言う。何度も中断しながらではあるが、遺品整理も始めた。悲しみと絶望、怒りを感じながら、たどり着いた今の心境とは。
【聞き手・高井瞳、柿崎誠】
<松永さんの妻真菜さん(当時31歳)と長女莉子ちゃん(同3歳)を乗用車ではねて死亡させたなどとして自動車運転処罰法違反(過失致死傷)に問われた飯塚幸三受刑者(90)は、公判で「ブレーキとアクセルは踏み間違えていない」などと無罪を主張した。だが、東京地裁は2021年9月2日、禁錮5年(求刑・禁錮7年)の実刑判決を言い渡し、確定した>
―刑事裁判が終わってから、遺品の整理を始めたと聞きました。
◆一つ一つに2人との思い出があり、懐かしいなとか、いとおしい気持ちになることもあります。その後は反動で必ず苦しくなるので、今は中断しています。
遺品の中でも絵本は莉子との思い出が一番詰まっています。いつもベッドで横になりながら絵本を読んで寝かしつけていました。絵本を見ると、隣にいる莉子の声とか、息づかいを思い出します。遺品を見て悲しんだり懐かしんだりする過程も、この先自分が生きていく上で必要なんだろうと思います。
◇しゃべってみたかった
―事故から3年がたちます。
◆もう3年もたつんだという気持ちです。今までは悲しみを紛らわせたいという思いがあり、あえて忙しく過ごそうとしていましたが、刑事裁判を終えて初めての命日なので、2人の冥福を祈りながら、できるだけ穏やかに過ごしたいですね。彼(飯塚受刑者)が収監されても、2人の命が戻るわけじゃないし、何も変わらないというのは分かっていたんですけど、自分がどういう心境になるかはまだ分かりません。
―判決後、飯塚受刑者から接触はありましたか。
◆ないです。ただ、彼は罪を償っている最中なので、責めるつもりはありません。責めたくはなりますが、2人の命が戻ってくるわけではない。実は判決後の21年9月末、弁護士を通じて「直接会って謝罪したい」という要請がありました。彼に対しては損害賠償を求める民事裁判を起こしており、「裁判と関係のない謝罪であれば受けます」と返事をしたのですが、相手側からは、そういった謝罪はできないとの返事があり、実現しませんでした。
本当は彼と一回しゃべってみたかったです。彼に対する怒りをぶつけたかったからではありません。彼のような高齢ドライバーはたくさんいます。高齢ドライバーの一人である彼に対し、運転したいと思う心情がどんなものか、聞きたかったのです。それを知ることができれば、僕が取り組んでいる交通事故撲滅の活動に生かせると思っていたので残念でした。
―交通事故撲滅の活動に込める思いは。
◆決して自分の悲しみや苦しみを知ってほしいというわけではありません。家族が交通事故の被害に遭えば、誰もが持ちうる感情です。自分が体験した苦しみや悲しみを他の人に味わってほしくないので、今、当たり前の日常のもとで暮らしている人は、加害者にも被害者にもなりたくないと思ってほしいです。
◇損保会社の「2次被害」
<交通事故の賠償を求める民事裁判では、加害者の運転者が任意保険に加入している場合、事実上、損害保険会社との間で争われることになる>
―損保会社の対応による「2次被害」を訴えています。
◆刑事裁判で荒唐無稽(むけい)な主張をする彼に対し、僕がブログで「こんな何も生み出さない無益な争い、もう辞めませんか」とつづった文章を、損保会社が裁判の書面に勝手に引用して、「民事裁判も早期に結審すべきだ」と主張しました。刑事裁判で感じた心情を書いたのですが、それを都合の良いように解釈されました。僕以外にも、交通事故被害に遭った遺族が非常に辛辣(しんらつ)なことを損保会社から言われたことがあったと聞いています。
損保会社が顧客の利益を追求するのは当たり前のことだと思いますが、侮辱めいたことをする必要はないはずです。被害者やその遺族は既につらい経験をして心に傷を負っています。その中でもう一度傷つけられるというのは、自殺してしまう人もいるくらい深刻な話なんです。それをしないようにする仕組み作りを業界でしてほしいので、僕が参加する一般社団法人「関東交通犯罪遺族の会(あいの会)」は、損保会社を所管する金融庁などに改善を求める意見書を出す予定です。
◇社会が良くなる一助に
<松永さんのツイッターアカウントに今年3月11日、「金や反響目当てで闘っているようにしか見えませんでしたね」「お荷モツの子どもも居なくなったから乗り換えも楽でしょうに」などの中傷のメッセージが届いた。松永さんは警視庁に侮辱容疑で被害届を提出した>
―被害届を出したのはなぜですか。
◆僕だけでなく、2人のことも侮辱されたと感じたからです。侮辱罪を厳罰化する刑法改正案が閣議決定されるなど、社会的にもSNS(ネット交流サービス)上の誹謗(ひぼう)中傷防止の機運が高まっています。私も少しでも社会が良くなるための一助になれるんだったらと思い、行動しました。
―被害を防ぐためにどのような取り組みが必要と考えますか。
◆厳罰化は大事ですが、それだけでは収まらないと思います。誹謗中傷をしないための教育のほか、被害を受けた人がその中傷に対し、どんな心の処理をするのか、言論の自由をどう守るのかといったことも教えていくことが大事だと思います。
◇池袋暴走事故
2019年4月19日午後0時25分ごろ、東京都豊島区東池袋4の都道で、旧通商産業省(現在の経済産業省)工業技術院元院長の飯塚幸三受刑者(90)が運転する乗用車が暴走して交差点に進入し、自転車で横断歩道を渡っていた松永真菜さん(当時31歳)と長女莉子ちゃん(同3歳)がはねられて死亡したほか、9人が重軽傷を負った。
#池袋暴走死亡事故
あの池袋暴走死亡事故からすでに3年を経るという。被害者ダンナの心情を伝える報だ。
池袋暴走犯人、本日収監
2021-10-12 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/59faa9f8e97c8109e660def4e2d63831
池袋暴走の結末
2021-10-06 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/2fe8a16069a2838108d4b0f16330cb49
池袋暴走事故の地裁判決下る(禁固5年)
2021-09-02 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/19caeba65ff67f2e8a7ecbce5df7126b
池袋暴走・飯塚への禁固7年は軽すぎる【警察認定の98km/hは妥当性?】
2021-07-23 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/4edb65d21534ad46db49487e584ed561
池袋暴走事故・検察の求刑7年
2021-07-15 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/862a23b31870fe25abe7bf76467c1920
池袋暴走事故・被害者質問
2021-06-22 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/b44d79ae820a3317efe084819fe2862e
池袋暴走の1年前にも上級国民暴走事故があった
2020-06-24 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/6fdb97bdb42863334c385a1c05784b56
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刑事裁判は終わったが 民事、SNS…平穏願う3回目の命日 池袋暴走
毎日新聞 4/18(月) 6:30配信
まもなく3回目の命日がやってくる。刑事裁判が終わって初めての「4月19日」。池袋暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さん(35)は過去2回の命日をあえて忙しく過ごしてきた。しかし、「今回は穏やかに過ごしたい」と松永さんは言う。何度も中断しながらではあるが、遺品整理も始めた。悲しみと絶望、怒りを感じながら、たどり着いた今の心境とは。
【聞き手・高井瞳、柿崎誠】
<松永さんの妻真菜さん(当時31歳)と長女莉子ちゃん(同3歳)を乗用車ではねて死亡させたなどとして自動車運転処罰法違反(過失致死傷)に問われた飯塚幸三受刑者(90)は、公判で「ブレーキとアクセルは踏み間違えていない」などと無罪を主張した。だが、東京地裁は2021年9月2日、禁錮5年(求刑・禁錮7年)の実刑判決を言い渡し、確定した>
―刑事裁判が終わってから、遺品の整理を始めたと聞きました。
◆一つ一つに2人との思い出があり、懐かしいなとか、いとおしい気持ちになることもあります。その後は反動で必ず苦しくなるので、今は中断しています。
遺品の中でも絵本は莉子との思い出が一番詰まっています。いつもベッドで横になりながら絵本を読んで寝かしつけていました。絵本を見ると、隣にいる莉子の声とか、息づかいを思い出します。遺品を見て悲しんだり懐かしんだりする過程も、この先自分が生きていく上で必要なんだろうと思います。
◇しゃべってみたかった
―事故から3年がたちます。
◆もう3年もたつんだという気持ちです。今までは悲しみを紛らわせたいという思いがあり、あえて忙しく過ごそうとしていましたが、刑事裁判を終えて初めての命日なので、2人の冥福を祈りながら、できるだけ穏やかに過ごしたいですね。彼(飯塚受刑者)が収監されても、2人の命が戻るわけじゃないし、何も変わらないというのは分かっていたんですけど、自分がどういう心境になるかはまだ分かりません。
―判決後、飯塚受刑者から接触はありましたか。
◆ないです。ただ、彼は罪を償っている最中なので、責めるつもりはありません。責めたくはなりますが、2人の命が戻ってくるわけではない。実は判決後の21年9月末、弁護士を通じて「直接会って謝罪したい」という要請がありました。彼に対しては損害賠償を求める民事裁判を起こしており、「裁判と関係のない謝罪であれば受けます」と返事をしたのですが、相手側からは、そういった謝罪はできないとの返事があり、実現しませんでした。
本当は彼と一回しゃべってみたかったです。彼に対する怒りをぶつけたかったからではありません。彼のような高齢ドライバーはたくさんいます。高齢ドライバーの一人である彼に対し、運転したいと思う心情がどんなものか、聞きたかったのです。それを知ることができれば、僕が取り組んでいる交通事故撲滅の活動に生かせると思っていたので残念でした。
―交通事故撲滅の活動に込める思いは。
◆決して自分の悲しみや苦しみを知ってほしいというわけではありません。家族が交通事故の被害に遭えば、誰もが持ちうる感情です。自分が体験した苦しみや悲しみを他の人に味わってほしくないので、今、当たり前の日常のもとで暮らしている人は、加害者にも被害者にもなりたくないと思ってほしいです。
◇損保会社の「2次被害」
<交通事故の賠償を求める民事裁判では、加害者の運転者が任意保険に加入している場合、事実上、損害保険会社との間で争われることになる>
―損保会社の対応による「2次被害」を訴えています。
◆刑事裁判で荒唐無稽(むけい)な主張をする彼に対し、僕がブログで「こんな何も生み出さない無益な争い、もう辞めませんか」とつづった文章を、損保会社が裁判の書面に勝手に引用して、「民事裁判も早期に結審すべきだ」と主張しました。刑事裁判で感じた心情を書いたのですが、それを都合の良いように解釈されました。僕以外にも、交通事故被害に遭った遺族が非常に辛辣(しんらつ)なことを損保会社から言われたことがあったと聞いています。
損保会社が顧客の利益を追求するのは当たり前のことだと思いますが、侮辱めいたことをする必要はないはずです。被害者やその遺族は既につらい経験をして心に傷を負っています。その中でもう一度傷つけられるというのは、自殺してしまう人もいるくらい深刻な話なんです。それをしないようにする仕組み作りを業界でしてほしいので、僕が参加する一般社団法人「関東交通犯罪遺族の会(あいの会)」は、損保会社を所管する金融庁などに改善を求める意見書を出す予定です。
◇社会が良くなる一助に
<松永さんのツイッターアカウントに今年3月11日、「金や反響目当てで闘っているようにしか見えませんでしたね」「お荷モツの子どもも居なくなったから乗り換えも楽でしょうに」などの中傷のメッセージが届いた。松永さんは警視庁に侮辱容疑で被害届を提出した>
―被害届を出したのはなぜですか。
◆僕だけでなく、2人のことも侮辱されたと感じたからです。侮辱罪を厳罰化する刑法改正案が閣議決定されるなど、社会的にもSNS(ネット交流サービス)上の誹謗(ひぼう)中傷防止の機運が高まっています。私も少しでも社会が良くなるための一助になれるんだったらと思い、行動しました。
―被害を防ぐためにどのような取り組みが必要と考えますか。
◆厳罰化は大事ですが、それだけでは収まらないと思います。誹謗中傷をしないための教育のほか、被害を受けた人がその中傷に対し、どんな心の処理をするのか、言論の自由をどう守るのかといったことも教えていくことが大事だと思います。
◇池袋暴走事故
2019年4月19日午後0時25分ごろ、東京都豊島区東池袋4の都道で、旧通商産業省(現在の経済産業省)工業技術院元院長の飯塚幸三受刑者(90)が運転する乗用車が暴走して交差点に進入し、自転車で横断歩道を渡っていた松永真菜さん(当時31歳)と長女莉子ちゃん(同3歳)がはねられて死亡したほか、9人が重軽傷を負った。
#池袋暴走死亡事故