私の思いと技術的覚え書き

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愛知県知事リコール署名不正を考える

2021-03-02 | コラム
 愛知県知事(大村秀章氏)のリコール署名問題について、リコール賛成として集計された総計は43万余(愛知県有権者の7%程)となって、リコールは否定された。その後、何故かリコール署名者の再検証が行われつつあるが、不正な集計が80%にも上がることが報じられている。

 このリコール証明の不正が何故かくも8割水増しまで拡大されたのかことを、何がそこまでするに至る原因となったことの真因に感心を持つところだ。

 そもそも、この愛知のリコールは、愛知トリエンナーレというイベントで、昭和天皇の肖像が燃やされるとか韓国慰安婦像が展示されるなど、日本の自虐史観的なイベントに県が予算を出したことに意を唱える、高須クリニック院長や賛同する河村名古屋市長が呼びかけ開始されたものだった。私はこの両名を直接知らないが、様々な過去の論調を聞いてきた限り、不正をしてまでもリコールを成立させようと強引にことを行う人物とは思えない。しかし、現実の問題として、御題なリコールの水増しが、どうやら組織的に行われたのではないかと想像するのだが、何がそこまで動かす動機になったのだろうか。

 そもそも、リコールの原因となったとされる愛知トリエンナーレの伝えられる内容は、不快を思わざるを得ないし、こんなものに県の予算を与える大村知事という人物も不快な人物とは感じた。それに対し、高須氏や河村氏のリコール運動の発議は、それはそれで良いだろうとは思っていたのだが、ここまで不正をして水増し署名を行うことになってしまったという真の理由が解せないところだ。

 これについて、先ほどNetで「古谷経衝」という知らぬ論評家の、「リコール不正署名問題──立証された「ネット右翼2%説」と題して記事を読んだところだ。

 これによると、Netなどで過激な右翼思想の存在数は、全有権者の2%程度のものだろうと推定していたとある。また、結論として「極端な思想やイデオロギーは有権者大衆からの支持を受けず、やがて泡沫として消えていく」と結論している。つまり、たかが昭和天皇の写真焼却ぐらいのことで、不快に思う者はいるだろうが、それが直ちに知事リコールに結び付くという過激な民意を大多数まで起こすことはないと云うことなんだろう。

 しかし、過激なNet右翼でなくとも、現在の政権与党で繰り返される不審を繰り返す行動、腐れきった官僚制度、それを正しく伝えないマスコミなど、このことに国民はもっと怒りを感じても良さそうなものだと思うが、日本人は従順過ぎる様に感じるがこれが国民性なのだろうか。
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リコール不正署名問題──立証された「ネット右翼2%説」
https://www.newsweekjapan.jp/furuya/2021/03/2.php

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