いすゞ自動車近畿の上層部不正の摘発
この報道だが、メーカーであるいすゞ自動車本体でなく、傘下ディーラーであるいすゞ自動車近畿の元取締役とタイヤ販売業の2名が逮捕されたと報じるものだ。
犯罪は、いすゞ近畿の取締役がタイヤ販売会社が共謀し、親会社となるいすゞ自動車販売を経由して架空のタイヤ発注が行われた。タイヤ販売店は納品せず請求だけをいすゞ自動車販売が受け、タイヤ販売会社は入金された金を、発注者とタイヤ販売会社社長と分売してせしめていたということの様だ。
この犯罪は、架空請求というより業務上横領に相当すると思えるが、10年以上前から行われており、総額は数億円に上る様だと伝えている。
本件犯罪の発覚は、親会社であるいすゞ自動車販売の内部調査で発覚し、その告発を受けて逮捕に至ったのだろう。
いすゞも含め大型トラック系ディーラーは、旧来各都道府県毎に存在した事業体を、複数以上の都道府県を合体させて業容を広げ、間接費の圧縮などに努めているのだが、その経営人自体が、個人の利得を図り、横領していたというのだから呆れる他ない。
この記事で、タイヤ販売会社社長は、「最初は小林容疑者が自社の営業部隊で使う裏金づくりに奔走していると思っていたようだ」という。そして問題発覚後、関係者に対し、「詐欺に乗ったのは不徳の致すところ」としつつも、「大口の取引先である小林容疑者に協力しなければと思ったし、断りきれなかった」という趣旨の話を打ち明けていたという。
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〈独自〉いすゞ自動車グループ会社にタイヤ架空請求 容疑で系列会社元取締役ら逮捕 数億円詐取か
産経WEST 2023/2/14 11:45
大手自動車メーカー「いすゞ自動車」(横浜市)の系列グループ会社にタイヤの納入費を架空請求して約7800万円をだまし取ったとして、大阪府警は14日、詐欺の疑いで、大阪府守口市の「いすゞ自動車近畿」元取締役、小林義治(62)と同府茨木市の自動車部品販売会社「北大阪タイヤ」代表、古本辰則(59)の両容疑者を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。
府警は小林容疑者が主導する形で10年以上前から同様の架空請求を繰り返し、数億円を詐取していたとみて実態解明を進める。
捜査関係者によると、両容疑者は共謀し、令和元年6月~昨年2月、親会社である系列のグループ会社に、顧客からトラック約210台分のスタッドレスタイヤの注文を受けたとする噓(うそ)の納品請求書を提出。実際はタイヤを納品していないにもかかわらず、納入費を架空請求し、同社から約束手形33通と現金合わせて約7800万円をだまし取った疑いが持たれている。
いすゞ自動車近畿は近畿2府4県でトラックや自動車部品の販売を手がけており、親会社を通じて「北大阪タイヤ」と取引関係にあった。当時、小林容疑者は営業担当のトップだったという。
捜査関係者によると、架空請求は小林容疑者から持ち掛けたとみられる。詐取金は両容疑者で分配し、小林容疑者が主に遊興費にあて、古本容疑者は自身の会社の事業経営のために使っていたという。
架空請求は親会社の内部調査で発覚し、昨年、同社から相談を受けた府警が捜査。府警は今年1月、同様の手口で親会社から約2700万円を詐取したとして詐欺容疑で両容疑者を逮捕していた。両容疑者は、約15年前に取引を通じて知り合ったという。
小林容疑者に架空請求を持ち掛けられて便乗した古本容疑者について、関係者は「当初は小林容疑者が自社の営業部隊で使う裏金づくりに奔走していると思っていたようだ」と証言する。古本容疑者は問題発覚後、関係者に対し、「詐欺に乗ったのは不徳の致すところ」としつつも、「大口の取引先である小林容疑者に協力しなければと思ったし、断りきれなかった」という趣旨の話を打ち明けていたという。
古本容疑者は、タイヤメーカーで約10年間にわたって営業担当として勤務し、平成8年に「北大阪タイヤ」を創業。取引先の男性は「タイヤへの思いも強く、知識も豊富。勉強させてもらうことが多かった」と振り返る。
だが、その裏で10年以上にわたり詐欺を繰り返していた疑いが持たれている。男性は「古本容疑者は『タイヤ業界は競争が激しい』と話していたが、経営が苦しいという話は聞いたことがない。本当であれば残念だ。なぜそんなことをしたのか」と話した。
この報道だが、メーカーであるいすゞ自動車本体でなく、傘下ディーラーであるいすゞ自動車近畿の元取締役とタイヤ販売業の2名が逮捕されたと報じるものだ。
犯罪は、いすゞ近畿の取締役がタイヤ販売会社が共謀し、親会社となるいすゞ自動車販売を経由して架空のタイヤ発注が行われた。タイヤ販売店は納品せず請求だけをいすゞ自動車販売が受け、タイヤ販売会社は入金された金を、発注者とタイヤ販売会社社長と分売してせしめていたということの様だ。
この犯罪は、架空請求というより業務上横領に相当すると思えるが、10年以上前から行われており、総額は数億円に上る様だと伝えている。
本件犯罪の発覚は、親会社であるいすゞ自動車販売の内部調査で発覚し、その告発を受けて逮捕に至ったのだろう。
いすゞも含め大型トラック系ディーラーは、旧来各都道府県毎に存在した事業体を、複数以上の都道府県を合体させて業容を広げ、間接費の圧縮などに努めているのだが、その経営人自体が、個人の利得を図り、横領していたというのだから呆れる他ない。
この記事で、タイヤ販売会社社長は、「最初は小林容疑者が自社の営業部隊で使う裏金づくりに奔走していると思っていたようだ」という。そして問題発覚後、関係者に対し、「詐欺に乗ったのは不徳の致すところ」としつつも、「大口の取引先である小林容疑者に協力しなければと思ったし、断りきれなかった」という趣旨の話を打ち明けていたという。
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〈独自〉いすゞ自動車グループ会社にタイヤ架空請求 容疑で系列会社元取締役ら逮捕 数億円詐取か
産経WEST 2023/2/14 11:45
大手自動車メーカー「いすゞ自動車」(横浜市)の系列グループ会社にタイヤの納入費を架空請求して約7800万円をだまし取ったとして、大阪府警は14日、詐欺の疑いで、大阪府守口市の「いすゞ自動車近畿」元取締役、小林義治(62)と同府茨木市の自動車部品販売会社「北大阪タイヤ」代表、古本辰則(59)の両容疑者を逮捕した。捜査関係者への取材で分かった。
府警は小林容疑者が主導する形で10年以上前から同様の架空請求を繰り返し、数億円を詐取していたとみて実態解明を進める。
捜査関係者によると、両容疑者は共謀し、令和元年6月~昨年2月、親会社である系列のグループ会社に、顧客からトラック約210台分のスタッドレスタイヤの注文を受けたとする噓(うそ)の納品請求書を提出。実際はタイヤを納品していないにもかかわらず、納入費を架空請求し、同社から約束手形33通と現金合わせて約7800万円をだまし取った疑いが持たれている。
いすゞ自動車近畿は近畿2府4県でトラックや自動車部品の販売を手がけており、親会社を通じて「北大阪タイヤ」と取引関係にあった。当時、小林容疑者は営業担当のトップだったという。
捜査関係者によると、架空請求は小林容疑者から持ち掛けたとみられる。詐取金は両容疑者で分配し、小林容疑者が主に遊興費にあて、古本容疑者は自身の会社の事業経営のために使っていたという。
架空請求は親会社の内部調査で発覚し、昨年、同社から相談を受けた府警が捜査。府警は今年1月、同様の手口で親会社から約2700万円を詐取したとして詐欺容疑で両容疑者を逮捕していた。両容疑者は、約15年前に取引を通じて知り合ったという。
小林容疑者に架空請求を持ち掛けられて便乗した古本容疑者について、関係者は「当初は小林容疑者が自社の営業部隊で使う裏金づくりに奔走していると思っていたようだ」と証言する。古本容疑者は問題発覚後、関係者に対し、「詐欺に乗ったのは不徳の致すところ」としつつも、「大口の取引先である小林容疑者に協力しなければと思ったし、断りきれなかった」という趣旨の話を打ち明けていたという。
古本容疑者は、タイヤメーカーで約10年間にわたって営業担当として勤務し、平成8年に「北大阪タイヤ」を創業。取引先の男性は「タイヤへの思いも強く、知識も豊富。勉強させてもらうことが多かった」と振り返る。
だが、その裏で10年以上にわたり詐欺を繰り返していた疑いが持たれている。男性は「古本容疑者は『タイヤ業界は競争が激しい』と話していたが、経営が苦しいという話は聞いたことがない。本当であれば残念だ。なぜそんなことをしたのか」と話した。