各職場で何かと電話の多い方が居ます。この電話とは、掛ける方ではなく、掛かって来る電話を前提にしてもものです。アジャスターにおいては、社外に出ての活動も多いのですが、席に不在の間に掛かって来る電話は多く、机の上に多くのメモを記した付箋や、最近では伝言ノートを利用している所も多いのでしょうが、数多い書き込みがなされます。こんなアジャスターが研修等で数日席を空けると、膨大な伝言の対応に、半日以上も手間を掛けている姿を見ることもあるものです。
対外的な活動を行うアジャスターに、電話が掛かってくるのは道理ですが、異常に多すぎる者というのが時々居ますが、何らかの欠陥を内在している故と思っています。
その欠陥とは、対外的な面談を行った際、言うべきことを言っていないこと、もしくは言っているとしても伝わっていないということに尽きる様にも思われます。だから、面談後に疑問を生じた相手は、「あれはどうだ」等と質問の電話を掛けてくるのです。
それと、そんな電話の多いアジャスターに見られる特徴として、「常に相手の立場に立った思考をしていない」ことがあるのだろうと思っています。例えば、修理費の遅延が生じている様な場合、相手の立場に立って思考しているアジャスターは、相手から支払いの問い合わせや苦言を聞く前に、予め遅延している理由を告げ了解を取っているものです。
何れにしても、伝言メモが多いアジャスターというのは、その伝言メモの対応を優先して活動せざるを得なくなり、能動的と云うより受動的な活動になりがちなものです。そして、本人は忙しく対応し、沢山の仕事をしている様な気になっているのかもしれません。しかし、それは大きな間違いであって、余り意味のない活動が多く生み出されている故のことだと思います。
過去に何人かの先輩や後輩のその様な姿を見てきました。そして、主に後輩には、「なんでこんなに電話が多いのかよく考えてみな」と諭してきました。しかし、持って生まれた性格というのは、なかなか直らないものだと思うのです。
追記
電話の対応で思うことでもう一つ記してみます。対外的に何らかの相談の電話を受けた時、自分の立場が強者で居られる様なケースでは、廻りで聞いていて呆れる程に官僚的というかぞんざいなと言うべき話し方をしている場合があります。会社は金儲けマシーンではありますが、働く者は人間であって、親切かつ丁寧に接したいものだと思います。その様な心根を持って接することは、巡り巡って返って来ることだとも思います。