私の思いと技術的覚え書き

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OSの入れ替えと思うことなど

2010-06-01 | コラム
 この都度、パソコンのOS(オペレーティングシステム=基本ソフト)を、とうとう現行バーションであるWin7に入れ替えを行うことにしました。従来のOS(WinXP)をインストールした期日を調べたところ2003年のことですから、実に7年ぶりにOSを更新することとなりました。

 実は、昨年度のWin7の登場時から入れ替えたいとは思っていたのですが、OS自体の入れ替えは造作もないこととは判っているものの、伴う多数のソフトの再インストールと再設定などの手間や、インストールに必要となるシリアルコードやパスワードの再入力設定と、新OSでの未対応となるハードやソフトが生じることへの対応等々、これらを考えると躊躇していたのでした。

 しかし、今回嫌々ながらOS入れ替えに踏み切ったのは、従来のXPは今年中にセキュリティサポートが終了されるとのアナウンスがあったことによります。こうなると、現在のパソコンはインターネットに接続で利用することを前提としていますから、安心感を持って利用したいユーザーとしては新しいOSを使わざるを得なくなります。やはり、OSメーカーのマイクロソフトは強いですねと思わざるを得ません。

 さて、OSの入れ替えとソフトの再インストール作業を進めましたが、想定していた通りインストール用のシリアルコードやパスワードを探すのに手間取ったりして長時間を要しました。大体、パソコンを利用の皆様も同様の思いを持つと思いますが、現在各個人が管理すべきパスワードが何十種類もの多数に及ぶことにうんざりします。かといって、これらパスワードをすべて共通の1種類に統合してしまうというのも、セキュリティ上の脆弱性が増しますから勧められることではありません。私の場合は、多数のインターネットサイトのログインIDやパスワードを含め、これらアカウント類を某ソフトのメモ機能に入力して管理しているのです。しかし、この某ソフトのデータファイルもパスワード保護している訳で、今回もこの某ソフトのデータファイルパスワードが判らなくなり(当然、何年も前に設定したもので失念している)、他のソフトやログイン用のアカウント類を引き出せなくなり、益々手間取るという悪循環に陥ってしまった訳です。

 新OSの評価ですが、当初からそれ程の期待感を持っていた訳でもなく、特別な感慨などはありません。ルック&フィール(見た目と操作性)が、僅かに良くなったのかなということを感じた程度です。それと、新しいOSに入れ替えると、大概の場合多少は速度が速くなったことが体感されますが、今回のWin7でも同様に若干の速度の向上感は得られました。しかし、これは何も新しいOSでなくとも既存のOSを再インストール(この様な処理をクリーンインストールと呼ぶ)しても、同様の速度の向上感が得られます。これは、ハードディスクのデフラグメント(断片化)の解消や、レジストリファイル(各種ソフトの設定が記述されたデータベースファイル)の無効記述の蓄積解消などによるもので速度が向上しているのです。従って、パソコンは使用経過に伴い、速度は徐々に低下していく傾向にあるのであって、メーカーがアピールする新OSは速度が速くなっているとするセールスポイントは、あまり信用もできないものと思っています。

 それでも、進歩が早いパソコンの世界において、5年を超える期間におけるハードおよびソフトのテクノロジーの進化は、ユーザーの目に見えない部分においても相当数の改善箇所は生み出されているのあって、それなりの局面においてユーザーメリットを生じるのだと信じたいと思います。



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