写真はJBUS(日野セレが)12mバスですが、概略シート配置は、縦5列横3列の独立シート配置の様です。と云うことは、運転手とガイドを除いた乗客定員としては15名となります。一般的な12mバスの座席配置は2+2×10列で40名、各列に補助席を装備しておれば+10で50名位となるのでしょう。
ところでH24年4月の関越道で生じた運転手の居眠り運転から防音壁に衝突した事故では、バス事業の名義貸しの問題と共に、明らかに原価を下回る格安運賃が設定されていたことにあったとされ、国交省主導により一般貸切料金の縛りが加えられました。すなわち、貸切バスの走行距離(回送含む)と、時間制料金(走行時間+前後に1時間の各点検時間を加算)するというものです。この距離と時間のテープルは大型(12m)中型(9m)小型(7m)に区分され計算し、これに有料道路代などの実費と消費税を加算した運送引受書を、旅行会社等とバス会社は締結し業務をおこなうことが求められたのです。
具体例として走行400km、走行時間7:00のツアーと仮定してバス運行を計算してみましょう。なお、この計算で使用するキロ単価および時間単価の上限と下限は地域別に消費者物価指数を勘案して異なります。
①キロ制運賃 400キロ
大型上限キロ制運賃 64,000円
大型車下限キロ制運賃 44,000円
②時間制運賃 7+2h=9h
大型上限時間運賃 58,230円
大型下限時間運賃 48,060円
※①+②合計運賃
上限合計運賃 122,200円
下限合計運賃 92,060円
補足
①運転手辺りの連続航行時間は9時間もしくは距離500キロで制限されています。従って、これを超える場合は、交代運転者の配置料金が加算されます。
②深夜早朝運行については、先の上下加算額および交代運転者を除外した基本運賃の20%を以内で加算が認めれています。
③特殊車(今回の定員減の豪華仕様バスなど)においては、通常運賃の50%以内の加算が認められます。
④有料道路費、駐車場費などは実費加算します。
まとめ
新バス運賃規定は、資本主義社会の中で一定料金に国が関わることになった訳である。しかし、新潟からディズニーランド間およそ500kmを数千円という割安チケットを販売し、支配関係にあるバス運輸会社を苦しめていたのを改善する点では意味があるのかもしれません。なお冒頭の少人数豪華バスにおいては、運行原価は変わりなく(現実には車両購入費がより高額であり原価償却費が高額となる)、客1名当たりの運賃単価は当然において高額に設定せざるを得なります。これらは、特殊車要件割り増しにて対応するのだでしょう。しかし、共産主義じゃないんだから、上限運賃まで規制するのはどうかと思う点もありますが、基本的に親方(国交省は)は事業者を信用していないと云うことになるのでしょうというのはあくまで私見です。
ところでH24年4月の関越道で生じた運転手の居眠り運転から防音壁に衝突した事故では、バス事業の名義貸しの問題と共に、明らかに原価を下回る格安運賃が設定されていたことにあったとされ、国交省主導により一般貸切料金の縛りが加えられました。すなわち、貸切バスの走行距離(回送含む)と、時間制料金(走行時間+前後に1時間の各点検時間を加算)するというものです。この距離と時間のテープルは大型(12m)中型(9m)小型(7m)に区分され計算し、これに有料道路代などの実費と消費税を加算した運送引受書を、旅行会社等とバス会社は締結し業務をおこなうことが求められたのです。
具体例として走行400km、走行時間7:00のツアーと仮定してバス運行を計算してみましょう。なお、この計算で使用するキロ単価および時間単価の上限と下限は地域別に消費者物価指数を勘案して異なります。
①キロ制運賃 400キロ
大型上限キロ制運賃 64,000円
大型車下限キロ制運賃 44,000円
②時間制運賃 7+2h=9h
大型上限時間運賃 58,230円
大型下限時間運賃 48,060円
※①+②合計運賃
上限合計運賃 122,200円
下限合計運賃 92,060円
補足
①運転手辺りの連続航行時間は9時間もしくは距離500キロで制限されています。従って、これを超える場合は、交代運転者の配置料金が加算されます。
②深夜早朝運行については、先の上下加算額および交代運転者を除外した基本運賃の20%を以内で加算が認めれています。
③特殊車(今回の定員減の豪華仕様バスなど)においては、通常運賃の50%以内の加算が認められます。
④有料道路費、駐車場費などは実費加算します。
まとめ
新バス運賃規定は、資本主義社会の中で一定料金に国が関わることになった訳である。しかし、新潟からディズニーランド間およそ500kmを数千円という割安チケットを販売し、支配関係にあるバス運輸会社を苦しめていたのを改善する点では意味があるのかもしれません。なお冒頭の少人数豪華バスにおいては、運行原価は変わりなく(現実には車両購入費がより高額であり原価償却費が高額となる)、客1名当たりの運賃単価は当然において高額に設定せざるを得なります。これらは、特殊車要件割り増しにて対応するのだでしょう。しかし、共産主義じゃないんだから、上限運賃まで規制するのはどうかと思う点もありますが、基本的に親方(国交省は)は事業者を信用していないと云うことになるのでしょうというのはあくまで私見です。