我が国の年間自殺者が3万人を超えて推移していることはよく知られています。その理由は、高齢化や虐め等の問題もありますが、増加する鬱等の心の病との関係が喧伝されています。この心の病の増加の理由としては、高度経済の成長が終焉し長引く経済不況が続く中、利益最優先の成果主義や個人責任の強化等、昔ながらの助け合いの精神が薄れて行く世情が背景にあるのだろうと想像します。
当ブログで過日、「彼に送るレクイエム」でも記しましたが、彼が鬱という心の病に侵されていたことは間違いないと思います。その原因というか背景は種々あるのでしょうが、会社のことも含まれていることを確信します。今回のことで会社は、予め彼の鬱という心の病を把握し、その対策として単身赴任を解消すべく人事異動の実行を決めていたと聞いています。でも、そんなことは、ことが起こってしまった今となっては言い訳にしか聞こえてこないのです。
ここで、ある会社における同一部署において、私と同じアジャスター職に鬱を含む心の病が、数年の間に連続4件発生したという事例を記してみます。このある部署は、土地柄を含め査定環境が特に悪いのかと思われるのかもしれませんが、そんなことはなく素朴で実直な人々が住む良い地域であると感じられます。