ポルシェ試乗ドライバーの死亡事故

　今日のこと、箱根ターンパイクでポルシェ（GT3？）を試乗していた聞いたこともない評論家ドライバーが死亡したといいます。事故原因は、端的に云ってスピードの出し過ぎでしょう。この様な、新車等の（ちょうちん）記事を書くための、試乗というのは結構あるのだろうし、遮二無二限界まで追い込んで事故に至る事例もあるのでしょう。（私はレポーターなりの記す文章は読まないことにしていますので、ほとんど名前を知りません。）

　但し、私はクルマを飛ばすのが悪い（違法ですが）なんていうつもりはまったくありません。クルマにはスタビリティファクターなる数値がありますが、こんなのは定状円旋回でステアリング舵角一定で速度を上げていった時の値（＋ならＵＳ、－あらＯＳ、０ならＮ）という、仮想的な値に過ぎません。現実のクルマは、駆動力が加味されたり、制動力による荷重の前方移動などにより、単なるスタビリティファクターとは異なる特性を示すのがあたりまえだからです。それを試すには、ある適度（限界を超えない範囲で）追い込んで、そのクルマの素性を見極める必用性を認めるのです。