私の思いと技術的覚え書き

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ボルトオン・オーバーフェンダーが規制された時代(再掲)

2020-07-15 | 車両修理関連
 アナログ旧車でも人気ある、PGC10、KPGC10、HS30、TE27などには、ボルトオンのオーバーフェンダーが装着されていた。しかし、当時暴走族や改造車を取り締まるため、新規検査や後付け車におけるボルトン式のオーバーフェンダーが禁止された時代があったことを思い出す。これは、想像しうるに、警察庁から当時の運輸省(現国交省)への要請があったのではないだろうか。そして、運輸省では、道路運送車両法の保安基準そのものを変更するのではなく、課長レベルで通達(依命通達)によるものだったと思う。(記憶の話で真偽はあやふやだが)

 この法令取扱いの変更により、新規登録されるローバーミニ・クーパーのオーバーフェンダーは取り払われ、日本初導入となった世界初のターボエンジン車たるBMW2002ターボも影響を受けることに相成った。オーバーフェンダーを取り去る訳にもいかず(タイヤが飛び出し保安基準不適合となるため)、止むなくボデーとオーバーフェンダー間の継ぎ目をパテ成形して一体化させ(あくまで外見の話)、再塗装(当然部分補修だろうが、色によっては両側面塗装だろう)もされ、新規登録されたた様だ。当時はBMWジャパンも設立されておらず、バルコム・トレーディングが正規輸入元だったから、ここの関連BP工場で施工されたのだろうと想像する。

 このBM02ターボだが、実車は何度かチラリと見たことはあるが、近くでしげしげと観察したことはない。が、写真などを見ていると、グラスエリアが広いコンパクトセダンで好感を持つ。オーバーフェンダー付きで、幅は1.7mオーバーかと思っていたが、改めてデメンションを確認すると、4,220*1,620*1,410 とムチャ小さいクルマだ。車重1,060kg と軽い。まあ、クーラーも付いていないハダカ状態だが・・・。
 これとBMWミニR50&R56を比較してみると、全長は0.6m程短くなるが、車幅は1,690mmへと増える。しかし、重さは100kg程度重い。クーラーもABSもエアバッグも付いているのでしょうがないが、何よりもホワイトボデーの重量増が効いていると感じる。

 なお、ボルトオン・オーバーフェンダーの規制も何時の頃かなくなり、先のBMWミニもそうだが、国産車もRV車も含めボルトオン(というよりクリップオン式が多数)オーバーフェンダーが復活している。※写真はBMW2002turb(本国仕様)


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