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1013ふじあざみラインで大型観光バス横転 追記その10(法面衝突時の速度は90キロ!)

2022-11-05 | 事故と事件
1013ふじあざみラインで大型観光バス横転 追記その10(法面衝突時の速度は90キロ!)
 本事故10回目の記述となる。
 11/2のYahooニュース速報として下記が報じられていたが、この内容によると今次の路外遺脱し横転時の速度は90キロだったと記されていることには、いささか驚いた。

 この最終速度については、事故現車の様な事業用車両は法令で運行記録計(タコグラフ)が搭載されており、事故前から逐次速度変化が記録され続けているので、そこから判断したものが伝えられているのだろう。

 しかし、90キロもの速度になると、大型バスの6速MTでは3速もしくは4速でも出し得ない速度であろう。このことは、故現車がニュートラルだったという前報を考え合わせると、運転者は減速しようとシフトダウンを試み続けたが、一度ニュートラルにしてから、下段ギヤへシフトダウンが不可能なまま増速を続けてしまったのだと想像できる。事故前フェードが生じてシフトダウンを最初に試みた時の速度は何キロだったのだろう。

 何れにしても、前の本ブログにも記して来たが、こういう長い下り坂かつ左右にカーブが続く道ではペースを上げたら多頻度ブレーキとなり極めて危険だ。だから、直線だからと上位ギヤにシフトアップすることは極めて危険で、増速を避け3速程度の低ギヤ段ペースを上げない運転が常識なのだが・・・。

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【速報】小山町観光バス死亡事故 「フェード現象」が原因とみられると発表 衝突時約90キロ、ドラレコにサイドブレーキかける様子も 静岡県警
静岡朝日テレビ 11/2(水) 10:37配信
ソースURL:https://news.yahoo.co.jp/articles/e39a9e3ed8d7f270b7e104cbe9a5ff528524db04
 静岡県小山町で観光バスが横転し27人が死傷した事故で、静岡県警は車両を検証した結果、「フェード現象」が原因とみられると発表しました。
 県警によりますと、検証の結果、観光バスのブレーキ部分のドラムとブレーキシューに焼けた跡がみられたということです。
 また、検証時にシフトレバーはニュートラルに入っていて、ドライブレコーダーからは走行中に運転手がサイドブレーキをかけた様子などが映っていたということです。
 一方、衝突時のスピードが制限速度の3倍となる約90キロだったことも検証で明らかになっています。


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