私の思いと技術的覚え書き

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パネル歪のこと

2017-01-24 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 今日ドライブしたマイクロバス(コースターのOEMの日野リエッセⅡ)だが、新車から半年ほどのクルマだ。もちろん事故の補修なんかしていない。にしては、左サイドパネルの歪がちょいと酷いとも感じられる。写真で、右側のクルマが映り込んでいるが、出入り口ドアから2台目のグレーぽいクルマのルーフが大きく歪んでいることがわかるだろうか。つまり、この部分のパネルの歪みが大きいのだ。

 そういう視点でこのクルマを眺めると、ちょっとしたプレスラインのR部の淵の各所にも歪(いわゆる絞りシワ)は結構あるし、そもそも塗装のラウンド(吹き肌凹凸)が大き過ぎるとか、言い出したら切がないのであるが、商用車だからこんなものかという話だ。

 まあ、この歪は乗用車なら間違いなくクレームものだろう。しかし、生産プラントでは、車体の組み立てライン最終のチェックや塗装ラインの最終チェックで撥ねられ、何れにせよ補修工程に廻されるから、こんな状態で出荷されることは普通ないだろう。

 ところで、塗装工程の最終点検ラインの様子を時々見るが、多数の直菅式蛍光灯が平行に並ぶ、明るい環境下において、その蛍光管の映り込み具合を含め、パネルの歪み、塗膜のラウンド状態や透けを含め点検している様だ。

付記
 コースターは極最近フルモデルチェンジ(B60・70)したが、先代モデル(B40・50)は、通算24年にも渡り生産されたマイクロバスのベストセラーモデルだ。現在のエンジンは日野製のN04C-Tであり、トヨタや日野の2~3トンクラスのトラックにも多用されている。4L・L4、4バルブヘッド、コモンレール噴射、VGターボ付きと現代の商用ディーゼルとして当たり前の装備であるが、驚いたことに弁駆動がOHVを踏襲しているという。トラックやマイクロバス、ATやMTにも各種乗っているが、私見としてのエンジン評価は落第点だ。まず、ディーゼルノックが大き過ぎ、ターボラグが大き過ぎ、力感は並だが振動感も悪く気になる。マイクロなど、20年前にドライブしたHB50(L6)の滑らかさには、到底及ばないだろう。
TOYOTA、コースターをフルモデルチェンジB60・70)


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