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2021年も交通事故死者数は漸減

2022-01-06 | コラム
2021年も交通事故死者数は漸減
 2021年の交通事故死者が、さらに漸減(ぜんげん)して2637人と報じられている。(別添図参照)


 交通事故の死者は、1969年の16,257人がピークで、その後漸減していたが、1992年に第2ピーク11,452人を記録し、その後1996年から現在まで漸減し続けて来た。また、2001年以降の死者数の推移は別添表の通りとなるが、漸減し続けており、その平均減率は訳6%となっている。


 なお、交通事故の件数、負傷者、死者の推移を別添図に示すが、特に事故件数と負傷者は強い相関関係があることが判る。また、2000年以降は死者数も相関関係ありと判断して良いだろう。


 このことは、交通事故というのは誠に不幸なことで社会的にも大きな損失を生んでいることなのだが、マクロに見ると、その救護、復旧、支援などに各機関や各企業の収益を生んでいるものもあるから、事態は難しい問題も含んでいると云える。

 もっと判り易く云えば、今次のコロナ病変により、旅行業、飲食業、宿泊業、旅客運送業などは、未曾有の影響を受けている。そこで筆者思うに、コロナ病変解消後(アフターコロナ)に、これら業種の特にコロナ病変直前まで右肩上がりに増加していたインバウンド需要は、ほとんど復元できないと考えるべきだろう。また、国内旅行は景気次第で、一定復元すると思えるが、今まであったビジネスユースの出張というのは、大幅に低下したレベルを維持するのだろうと考えている。
 
 つまりコロナ病変が、世間の生活様式を大きく影響を与えた訳だが、交通事故の漸減はこの様な急激な変化ではないが、確実に減る方向へ向かっていることは確かで、この事故による各機関や各企業の需要は漸減されなければならない、もっと云えば、リニア新幹線とか全国高速道路網の完遂なども再考の必用があるのではないかと思うところだ。

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2021年の交通事故死者、全国2636人 5年連続で最少更新
日経 2022年1月4日
 警察庁は4日、2021年の交通事故死者数は全国で2636人だったと明らかにした。20年比で203人減(7.2%減)となり、統計が残る1948年以降の最少を5年連続で更新した。

 同庁は、新型コロナウイルスの緊急事態宣言に伴う移動自粛などの影響について「どう死者数(の減少)に結びついたかは現段階で不明」としている。今後、事故の形態や原因を詳しく分析する。

 交通事故の発生件数は全国で30万5425件、負傷者数は36万1768人(いずれも速報値)で、2020年と同水準だった。死者のうち65歳以上は1520人(速報値)と全体の57.7%を占めた。


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