保守とリベラル その２

　保守とリベラルと聞けば、多くの方が言葉のイメージとしては、保守とは旧来の制度を固持するもの、リベラルとは自由主義を表すことから、自由主義を前提として旧来の悪い制度は改革して是正して行くものと思うだろう。

　もう少し内容面を表現すると、保守（コンサバティブ）とはあくまでも自国の利益（国益）を最優先にする政治思想（トランプが云う自国ファースト）である。リベラルとは社会的な公正を重視しつつ、自国だけではないグローバリズムとしての協調を重視する政治思想とも大義はあると思える感じる。

　ここで、言葉の定義は別として、受けるイメージとしては、保守的というと頑固とか古いというイメージがあり、リベラルというと自由で新しく開明的だというイメージを持つ者は私も含め多いのではないかと思える。

　ここで前回、及川氏の論説から記した、我が国の自民党は保守ではなく、リベラルに相当し、日本に保守はないのだという言説は、正しく云えば自民党の中にも真の保守主義者も居るが、リベラル勢力が多く、全体を俯瞰すればリベラルに相当するのだと理解している。

　また、リベラルと括られた中にも、政治家を例に上げれば、今だけ金だけ自分だけ＋次回選挙の票だけ見たいな輩が跋扈しているのを、今次病変という異常事態の中で露わにしてるのを見る機会が多い。そして、許せないと感じるのは、ここまで中国の一党独裁と非民主的な政治を見せつけられても、何ら非難ぜず、仲良くやって自らの利益を得ようという、政治家、官僚、企業経営者共だろう。

　だいたい、今次病変が生じ、なかなか鎖国体制に持ち込めなかったのも、習近平の国賓招致を我が国側から断れなく、その為に鎖国実施が遅れた事実を国民はどう受け止めているのだろう。今次病変が終演後、また国賓招致を言い出すのだろうか。まあ、その時に習近平が国家主席でいるかどうかと云う問題もあろうが、この国家の安全保障という概念を無視した対応は、責められて当然であろうと思うのだが・・・。