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立体駐車場から転落・何らかの規制が必用ではないか

2022-01-22 | 事故と事件
立体駐車場から転落・何らかの規制が必用ではないか
 今次、以下のマンション立体駐車場から転落する事故が報じられている。過去において、同様の自走式立体駐車場から車両が転落する事故は何件も起きている。また、自身がその様な立体駐車場を利用する場合を思い出して見ると、見るからに壁も薄く、曲がりくねって昇降する通路だからして、一歩ハンドリングを誤り、内壁に衝突すれば簡単に突き抜けるだろうという駐車場は多い。

 今回の高崎市のマンション立体駐車場も、壁はスチールパネルの単に立ててあるだけで、何ら補強材というべきものがない構造であることが判る。

 今回事故では。転落高さが3階程度と比較的低層だったこともあるし、転落場所に人もいなかったので、被害は大きく生じていないが、これがもっと高層階であれば、転落車の搭乗者は当然だが、落下地点付近にいる他車や歩行者など多数に重大な負傷を負わせる可能性は大きいだろう。

 立体駐車場については様々な構造要件が建築基準としてあるのだろうが、どうも壁の内側からの衝突事故を想定した強度基準が欠落してる様に感じられる。一定以上の高さとか収量台数などに応じて、既存の立体駐車場も含み、内側からの衝突に対する強度基準を猶予期間を設けて設定すべきであると思える。なお、対策は必ずしも壁自体を補強しなくても、それなりの床もしくは建屋の強度部位に直結するガードレールを接地することで足りるので、既存の施設でも費用面を除き対応は十分可能と思える。ただし、費用面の問題から、施工が困難ということがありそうだが、役にも寄与しない費消するだけの公共事業が多いことを考えれば、国民の命を守ると云う面からも、助成金を出して普及させる価値はあると思える。



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マンション立体駐車場から軽が転落、女性が首の骨折る重傷
2022/01/22 06:34
 20日午後7時15分頃、群馬県高崎市江木町にあるマンションの立体駐車場から軽乗用車が転落し、運転していた同市の女性(68)が首の骨を折るなどの重傷を負った。

転落事故のあった立体駐車場。車がフェンスを突き破った跡が残る(20日午後9時54分、高崎市で)
 県警高崎署によると、車は駐車場の3階と2階をつなぐスロープ付近の緩やかなカーブを走行中に逸脱し、フェンスを破って路上に転落した。女性は親族が住むマンションから帰宅する途中だったという。同署が転落した原因を調べている。


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