私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

ブレークスルーしたクルマの魅力

2007-11-26 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険

 今、日本のクルマに魅力がなくなったと云われることがあります。デザインも機能も、メーカーを問わずどれも似たりよったりのものです。レクサス等の高付加価値を訴求する商品も出ていますが、こんなものは私に云わせれば単なるイメージ戦略だけのものです。レクサスといっても実態はLS以外は、既存のプラットホームを流用したクルマであるのが実態です。そのエンジンもサスペンションも基本はまったく同じであって、所詮バネやダンパーのチューニングを若干した程度のものだからです。多少外観の塗装品質を良くしたり、内装を若干豪華にした程度のクルマであると私には感じられます。しかし、90年代初頭に登場した初代LS(日本仕様セルシオ10型)は、当時の水準を突き抜けた商品であったと思います。ここで、日本の高級車の水準が一気に世界のレベルに追いついたと云える商品であったと思います。しかし、それ以降のLSは、現行型を含め初代の様な突き抜けた進歩は見られません。
 トヨタの悪口ばかりを記しましたが、初代プリウスの開発は突き抜けたものであったと感じます。これは、ハイブリッド車がホンダを除いて未だ世界中のメーカーが追いつけない、世界に誇れる日本の技術力を示すものと感じます。
 近々発売されるニッサンGT-R(R35型)は、やはり現状の日本車の動力性能水準を一気に世界最速レベルへ引き上げる、突き抜けた商品であろうと想像しています。
 何れにしても、この様なブレークスルーした商品を作り上げるのは、既存の考え方に捕らわれない、開発担当者の熱意といったものを除外しては考えられないのであろうと思います。


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