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信号機にどちらも青の誤設定で8千万の判決

2021-06-29 | 事故と事件
信号機にどちらも青の誤設定で8千万の判決
 付き先ほど見た(6/25付け)報だが、神戸地裁(ということは一審判決)で、信号機の変わるタイミングの設定ミスで、2013年7月の事故で重傷を負い歩行が困難になった被害者へ、訴えを認め7,760万円の賠償を県などに命じたという。

 同判決の中で、この交差点では信号周期の設定などから、双方の車が交差点に入ることができる「どっちも青」の状態が7秒間あったと認定。「信号機の設置と管理に瑕疵(かし)があったと言わざるを得ない」と指摘したという。

 また、兵庫県警は、同様に「どっちも青」の状態になる交差点4カ所について、16年までにすべて解消したという。

 この事件を見て思うことは以下の3つ。
①事故から8年も経て、やっと判決がでるとは、どういう理由によるのだろう。信号機のタイミングの問題であれば,速やかに事実認定がでてもおかしくないものを、兵庫県警および検察は不当に引き延ばしていた彼の性はないのだろうか。

②これは民事で争われた事件だが、設定ミスという事実があるのなら、誤設定した兵庫県警の刑事責任はどうなるのか?

③兵庫県警は、同様に「どっちも青」の状態になる交差点4カ所について、16年までにすべて解消したという。が、兵庫だけの話しでなく、全国でどうなのかを検討しなければならないだろう。

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信号に「どっちも青」の設定ミス、事故で重傷 7760万円賠償命令
6/29(火) 9:59配信 朝日新聞デジタル
 信号が変わるタイミング(周期)の設定ミスで事故が起きたとして、重傷を負った元神戸市職員の男性(54)が、信号機を管理する兵庫県や相手の運転手などに損害賠償を求めた裁判の判決が神戸地裁であった。後藤慶一郎裁判長は信号の設定ミスを認め、県などに約7760万円の支払いを命じる判決を言い渡した。25日付。

 判決によると、事故は2013年7月、神戸市東灘区内の信号機のある交差点で起きた。男性はごみ収集車を運転して交差点を東から左折して進入し、南から右折してきた大型トラックと衝突。脚の骨が折れ、自力歩行が難しくなった。

 判決は、この交差点では信号周期の設定などから、双方の車が交差点に入ることができる「どっちも青」の状態が7秒間あったと認定。「信号機の設置と管理に瑕疵(かし)があったと言わざるを得ない」と指摘した。

 兵庫県警は、同様に「どっちも青」の状態になる交差点4カ所について、16年までにすべて解消したという。県警監察官室は「判決内容を検討し、関係機関と協議の上、今後の対応を決めたい」としている。(岩本修弥)朝日新聞社

追記 06/26 19:30
 当件で記した3つの疑問について、兵庫県警と検察庁(広報担当)に問い正してみた。
 もちろん、こうするああするという結論めいた返事は得られないことを承知してのことだし、私は警察のあり方に種々の問題は感じており、改善を期待しているところだが、その存在を否定する意志はまったくない。

 その様な意志を表明した中での問い合わせであったが、兵庫県警の結構老齢を感じる練れた方の応答には、予想された通りの範囲と感じた。しかし、検察庁の女性担当官の発言には、私をクレーマーじみた者と小馬鹿にする言葉尻を繰り返すのに、呆れ思わずキツい調子で「あなた国民の声を無視するのか? なんだその投げやりな応答は!」と叱りつけてしまった。その結果、相手は「メモ取ってました」と理由にならない返答(最近の政府与党答弁と一緒)をするので、「あのね、これ録音しているでしょ。上司に聞かせてみなさい。あなたは注意を受けるハズだから」と述べ話しを打ち切った。


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