私の思いと技術的覚え書き

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LPGガス燃料車は何故普及しないのか・・・

2012-11-30 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 我が国では、ディーゼルエンジンがそうである様にLPGガス燃料エンジン車もタクシー以外のほとんどの乗用車に普及していないのが実態です。

 この原因には、ディーゼルエンジンの場合は、ガソリンに比べ出力が小さいとか騒音が大きい、車両価格が高くなることがあったと思われます。一方、LPGについては、従来型のベーパライザを使用するエアミクシュチャ型のLPGエンジンでは、ガソリン車より出力が劣るとかあった様ですが、最新のLPGエンジンではLPG液体噴射という技術で、ほぼ同排気量のガソリン車に遜色ない出力とトルクを発生できる様になっています。

 我が国でのLPGエンジンはそんな現状ですが、諸外国(特に欧州)ではディーゼルが約50%、LPGも約5%程度のシェアを持つ様に伝えられています。これは。ディーゼルもしくはLPGの省燃費性能(=小CO2)が、カーユーザーの支持を受けているからでしょうし、政府等統治者も積極的にその様な方向の政策を打ち出していることもあるのだと思えます。

 しかし、我が国は一部車種でLPGエンジンの新車を購入することも可能なのですが、メーカー自体も本気で取り組むつもりもないのか、一般大衆の支持を受けるものとはなりませんでした。過去の話となりますが。韓国・ヒュンダイ自動車が10年10万キロ保証までを打ち出し日本での販売を開始したLPG自動車も、結局は販売不振のままでメーカー自体が乗用車販売を撤退する憂き目となりました。

 何故にLPGエンジン車が我が国で一般ユーザー用として普及しないのか、若干不思議にも思えます。この理由を想像してみますに、燃料供給スタンドが少なく、ガス充填にガソリン、軽油などの燃料より若干時間を要することなどがウィークポイントとなるかと思われます。しかい、現在リットル当たりのガソリン単価が145円程度で推移する中、LPGではリットル当たり85円程度と大幅に安価であり、この辺りは大きなアドバンテージとなると思えます。

 それと、LPGガスは原油をガソリン、軽油、重油などに分留する過程で精製されるそうですが、その生産量に限りがあり、主に調理燃料用ガスとしての需要に重きが置かれ、車両用としての供給に何らかのコントロールがなされているのかもしれないのかもと想像ですがされてしまうのです。



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