現代教育体制の不足
過去の専門家のプロ論とかのテーマで何度か記事を記してきているのだが、総論すれば教育の不足という事象がある様に思える。
とにかく私事の40年ちょっとの社会人としての勤務を振り返っても、この失われた30年、つまりバブル崩壊以後、各企業は経費圧縮に努めたい一心で、各種研修とか教育の場を切り捨ててきた様に感じるところだ。
また、この研修とか教育は、何も企業本社が企画して集合して行うことだけでまっとうできるものではない。個別の現場で、先輩なりマネージャーが、配下に対し見本を見せたり経験談を語り聞かせると云う動作反復も価値あるものと思える。
これに対し、現代の風潮として、先輩やマネージャーに下手に聞いても教えてくれないという不満も、教育不足の当人側としての云い分もありそうだが、とかく風潮として、マニュアル化とか効率化、そして成果給などの弊害もあり、先輩やマネージャーも余裕がないという問題もあるのかもしれない。
それと、現代の主に若者(必ずしも若いとは限らぬが)など未熟者は、その業務に対するこだわりが薄いとか、インターネットの普及で、いわゆるググるとという行為で、なんとなく正解を見つけた様な意識でいることか垣間見える点も気になるところだ。ただし、これは情報リティラシィの問題で、様々にNet検索したり、それなりの文献に当たるという行為だとか、自分なりの情報網を構築するという努力が欠けている様にも見受けられる。
例えば、損保調査員の専門性から云えば、例えば個別車両の修理費に関わり作業時間の実態などは、それなりの論理を持つ知的な修理業者が全国各地に存在するのだが、そういういわば情報人を大事にしない。それとか、損保は過去の独禁法警告以降、個別専門職同士の横の繋がりが薄れたところがあるが、私などは損保を辞めて10年を超えるが、所属した損保より、他社の方がその様な情報を取り交わせる人物は多い。このことは、損保在職中も、各社で群れることは禁じられはしたが、それと個人的な活動は違うと、その様な交友関係を保つ様に努力して来たつもりだ。
それと、主に損害修理費の関係では、修理業社には日整連とか日車協とかオフィシャル団体があるが、それとは別に横の関係があることを意識しなければならないだろう。この縦の関係と横の関係のことでは、過去読んできた本で「タテ社会の人間関係(中根千枝著)」があるが、ここでは縦横関係を意識したいということだ。この縦横関係が生じる理由は、様々あるのだろうが、未だこの修理業界に僅かに残る徒弟制の残照(例として昔の親方とか出身工場が同一など)があるのだろう。
このことは、ある些細な事象として調査員と業社に争いが起これば、直ちにそのことは主に横関係で広がるということがある。また、縦の師匠格の工場を語弊を押さえれば、その配下に存する工場の理解も得やすいとか、様々な有益かつ意志疎通も上手く運ぶといういうことがある。
【関係記事】
タテ社会の人間関係の「中根千枝」氏亡くなる
2021-11-06 | 論評、書評、映画評など
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/e319cb3832fcfa4959cb5c62d44436d7
寺子屋指南・アジャスター教育
2021-03-25 | コラム
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/95ffed556bba2876845ba6459945b524
過去の専門家のプロ論とかのテーマで何度か記事を記してきているのだが、総論すれば教育の不足という事象がある様に思える。
とにかく私事の40年ちょっとの社会人としての勤務を振り返っても、この失われた30年、つまりバブル崩壊以後、各企業は経費圧縮に努めたい一心で、各種研修とか教育の場を切り捨ててきた様に感じるところだ。
また、この研修とか教育は、何も企業本社が企画して集合して行うことだけでまっとうできるものではない。個別の現場で、先輩なりマネージャーが、配下に対し見本を見せたり経験談を語り聞かせると云う動作反復も価値あるものと思える。
これに対し、現代の風潮として、先輩やマネージャーに下手に聞いても教えてくれないという不満も、教育不足の当人側としての云い分もありそうだが、とかく風潮として、マニュアル化とか効率化、そして成果給などの弊害もあり、先輩やマネージャーも余裕がないという問題もあるのかもしれない。
それと、現代の主に若者(必ずしも若いとは限らぬが)など未熟者は、その業務に対するこだわりが薄いとか、インターネットの普及で、いわゆるググるとという行為で、なんとなく正解を見つけた様な意識でいることか垣間見える点も気になるところだ。ただし、これは情報リティラシィの問題で、様々にNet検索したり、それなりの文献に当たるという行為だとか、自分なりの情報網を構築するという努力が欠けている様にも見受けられる。
例えば、損保調査員の専門性から云えば、例えば個別車両の修理費に関わり作業時間の実態などは、それなりの論理を持つ知的な修理業者が全国各地に存在するのだが、そういういわば情報人を大事にしない。それとか、損保は過去の独禁法警告以降、個別専門職同士の横の繋がりが薄れたところがあるが、私などは損保を辞めて10年を超えるが、所属した損保より、他社の方がその様な情報を取り交わせる人物は多い。このことは、損保在職中も、各社で群れることは禁じられはしたが、それと個人的な活動は違うと、その様な交友関係を保つ様に努力して来たつもりだ。
それと、主に損害修理費の関係では、修理業社には日整連とか日車協とかオフィシャル団体があるが、それとは別に横の関係があることを意識しなければならないだろう。この縦の関係と横の関係のことでは、過去読んできた本で「タテ社会の人間関係(中根千枝著)」があるが、ここでは縦横関係を意識したいということだ。この縦横関係が生じる理由は、様々あるのだろうが、未だこの修理業界に僅かに残る徒弟制の残照(例として昔の親方とか出身工場が同一など)があるのだろう。
このことは、ある些細な事象として調査員と業社に争いが起これば、直ちにそのことは主に横関係で広がるということがある。また、縦の師匠格の工場を語弊を押さえれば、その配下に存する工場の理解も得やすいとか、様々な有益かつ意志疎通も上手く運ぶといういうことがある。
【関係記事】
タテ社会の人間関係の「中根千枝」氏亡くなる
2021-11-06 | 論評、書評、映画評など
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/e319cb3832fcfa4959cb5c62d44436d7
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2021-03-25 | コラム
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/95ffed556bba2876845ba6459945b524