私の思いと技術的覚え書き

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OBD点検の啓発ポスターだがちょっと疑問

2021-10-28 | 問題提起
OBD点検の啓発ポスターだがちょっと疑問
 OBD点検の実施が10月より施行された。といっても、特別新たなものというのは間違った解釈だと思える。

 従来から、OBDに関わる各種ウォーニングランプの点灯と、その後の消灯を点検することは、ドライバ意自身が行う運行前点検は当然として、定期点検(車検含む)でも求められていたからだ。

 それを、新たも新規に始まったまったく新規の点検が始まったかの様に啓発する表現は欺瞞とすら思えてしまう。

そもそも、OBD関係の点検をメーカーはどう云っているかといえば、

① イグニッシヨンキーをONにして警告灯(ウォーニングランプ)点灯を確認
② エンジン始動して点灯無し(正常)

 この点検は日常点検においても自動車ユーザーに求められるし、整備事業者にも求められていた問題だ。
それを、新たな点検が始まったとして、追加料金を請求するのには疑問を感じてしまうところだ。

 なお、エンジンを始動しても点灯し続けるのであれば、整備工場で故障個所の特定と整備が必要になり、スキャンテスターを接続して故障探求が求められるので追加料金が発生しることは理解できるとこころだ。



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JARWAがOBD点検でポスター作成 料金の発生も啓発
2021.10.28 日刊自動車

 日本自動車車体補修協会(JARWA、吉野一代表理事)は、整備工場向けに車載故障診断装置(OBD)点検の啓発ポスター=写真=を独自に作成した。10月から開始した12カ月ごとの定期点検に加えて、損傷を受けた車両などを持つユーザーを対象に車の性能維持におけるOBD点検の重要性とOBD点検に料金が発生することを啓発する。11月1日から会員にポスターデータの配布を開始し、同15日から一般整備工場でもホームページから取得できるようにする。

 啓発ポスターは、国土交通省が作成した12カ月ごとの定期点検への「OBDの診断の結果」の追加をユーザーに周知するポスターとの併用を推奨する。対象は定期点検以外にも車両をぶつけたり中古で購入したりなど「安全に走行できる状態か否かを確認する必要性が高く、過剰整備にならない」(JARWA)ものに絞り込み、整備工場が提案しやすく、ユーザーが受け入れやすい構成にした。

 OBD点検には料金が発生することもユーザーに啓発する。点検の導入とともに、2024年10月に始まるOBD検査に使うシステムの運用費として自動車検査で支払う法定手数料に自動車技術総合機構の技術情報手数料が1台当たり400円加わった。車検でユーザーの金銭的な負担が増したことで、「整備工場が点検料金の値上げをユーザーに言いづらい環境になった」(JARWA)背景がある。

 OBD点検は車両の安全性を高める緊急自動ブレーキなど先進運転支援システム(ADAS)の誤作動による事故を抑止する重要な点検項目となる。ただ、整備工場にとっては工数の増加につながる。工数の増加分は料金に反映させなければ整備工場の負担だけが増す。点検の必要性とともに工数に見合っ
た料金収受を後押しするため、ポスターには各社が作業料金をペンで書き込めるスペースを配置。ユーザーが料金を含めて一目で認知できるデザインに仕上げた。ポスターはJARWAのクレジット入りと無しの2種類から選択してダウンロードすることができる。


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