私の思いと技術的覚え書き

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ボルト類の表面処理

2015-05-11 | 技術系情報
 クルマに限らずですが、ボルトやスクリュー、ビス類には、何らかの表面処理が施され、必用に応じた防蝕性が持たされています。私も詳しい方ではありまませんが、クロメートとか、ユニクロ(洋服屋じゃありません)なんて用語を時々耳にします。これらは、メッキ処理というか溶液中に浸漬する化成皮膜処理によるものです。クルマにも使用される極一般的な種別は以下の様なものです。

・クロメート:亜鉛メッキ後の「クロム酸塩」中で化成皮膜処理を行う。有色クロメートとも呼ばれ黄褐色をしている。


・ユニクロ:上記クロメート処理後にカセイソーダ液中に浸漬したもの。光沢クロメートとも呼ばれ銀色である。耐食性はクロメートより劣る。なお、最近は有害な6価クロムの代わりに無害な3価クロムを使用する3価クロメート処理に変わって来ている。

・黒色クロメート:クロメート処理に硝酸銀液を利用して化成皮膜処理したもの。なお、ヘッドボルトなどの様な高強度ボルトでは、焼き入れ後の黒色酸化皮膜の形成によるものもある。BMWなど輸入車によく見られる黒色ハブボルトですが、直ぐに錆が見立ってきますが、たぶん、この黒色クロメートなんだろうと思います。

話はちょっとズレますが、過去見て来たレストア屋さんでは、こだわるところはボルト類も先のクロメート再処理により新車時の状態を復元していました。
http://blog.goo.ne.jp/wi…/e/5c742467a7a3881a81f78b81db8dc2f7


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