技術者たる者には、常に周辺にアンテナを張り巡らし、新しい知識を吸収していかないとあっという間に技術知識は陳腐化してしまうという宿命を持っています。ことわざでもあります様に「人生日々勉強」なのであります。
私の職業でもまったくその通りであり、昔習った知識だけでは、クルマの構造や装備は革新されていますし、修理技術も変革されています。そして、関係する人々の考え方というか社会の要請も変化しているのです。クルマだけではありません。交通法令にも変化がありますし、損害保険を巡る判例にも徐々に変化が見られるのです。
また、これは大きく云えば技術者だけに留まるものでもないのでしょう。総ての職業に携わる者にとって、その職業のプロとして「匠」になることが求められていると思います。自動車屋さんしかり、鈑金・塗装業者さんしかり、営業マンや医者や弁護士等々、総ての職業においてです。そして、何時も真の「匠」であろうとするのであれば、日々切磋琢磨し、変革して行かなければと感じつつ、自戒をするのです。