潜水艦という兵器に関心を持ち続けている。日本は4方を海に囲まれた海洋国家であり、その海防という側面において、潜水艦が果たす海防への貢献は大きい。日本の場合、潜水艦の建造は、三菱重工と川崎重工の2社のみが担当し、艦礼20年で代替えしているといい、その潜水艦基地は横須賀と呉の2箇所にあると公表されている。ただし、具体的な、潜水艦の行動が公表されることは極めて少ない。
米国やロシアの原潜の大きな役目は、絶えず秘匿行することで所在不明の弾道核兵器(SLBM)発射艦として、万一の核戦争に製造して確実に報復核攻撃できることによる核戦争抑止力にあると云われている。この点で、我が国の潜水艦は核兵器を持たないし、隠密行動による仮想敵国の行動監視にあるのだろう。そして、いざ有事となり、防衛大臣による海上警備行動が発令されると、確実に相手潜水艦や洋上艦の撃滅に活躍することになるのだろう。
しかし、思うに軍隊(自衛隊)の諸艦艇で、もっとも厳しい行動中の環境に置かれるのが潜水艦乗組員ではないだろうか。出航し間もなく潜行行動に移ると、ほとんど浮上することはなく、原子力船ではないので空気補給のためにシュノーケル深度まで浮上することはあっても、完全浮上して航行することはない。つまり作戦行動に入ると、乗組員は1月から数ヶ月も、直接外気に触れることも太陽の光を浴びることなく、狭い艦内の業務に拘束されざるを得ないのだ。
過去から、潜水艦を主題にする映画は何作も作られ、その一部であろうが興味深く見て来た。なぜ、潜水艦映画が多くあるのかと考えた時、潜水艦が宿命的に持たざるを得ない構造的な問題があると思える。潜水艦が潜航できるのは、艦の浮力を与えるメインタンクに注水し、浮力を落とすことで行う。つまり、メインタンクベント弁開放だ。そして、潜行深度には機械的な限界があり、浮上するにはメインタンクに圧縮空気を送り込みタンク内の海水を排出するメインタンクブローだ。深海潜水艦などでは、この様な圧縮空気による浮上でなく、バラストウェイト(重り)の切り離しによる浮上を行っているが、この方式では戦闘艦の様な急速潜行は不可能だし、一航海に何度も潜行したり浮上したりの反復行動が不可能なのである。従って、潜水艦においては、潜行途上で潜行速度が弱まらず、沈下を続け、深度限界を超えて圧壊するというリスクを宿命として持っているのだ。
私が潜水艦映画として見応えあるものと知るのは、「レッドオクトーバーを追え」とか「Dasボート」などです。前者はSF、後者は第2次大戦中のドイツUボート艦の活躍です。現代潜水艦は、各種の謎に満ち、その任務も秘密に包まれ、それが好奇心を生み出すものです。例えば、空中を飛翔する戦闘機であれば露呈せざるをえない機体の形状も、潜水艦では艦首の形状だとか、スクリューの形状は機密扱いとなっている様です。当然最大深度も秘密です。映画の中などでは、それらしい表現はされていますが、果たして本当はどんな形状なのか、最新型潜水艦の機密には関心が持たれてしまうのです。その様な中、最近関心深く読んだ軍事評論書「潜水艦vs潜水艦」(リチャード・コンプトンホール[江畑謙介訳])では、その機密のほんの極一部でしょうが理解を深めたところです。
同書では、戦後その付加価値を高めてきた潜水艦について、次の様な文意として解説しています。
東西冷戦の終焉と共に、覇権国の地下サイロに格納されたICBM(大陸間弾道ミサイル)は一定削減がなされて来た。しかし、原子力潜水艦に搭載された核弾道ミサイル(SLBM)は、増加の傾向にある。これは、潜水艦の核弾頭ミサイルの発射が、衛星により直ちに捉えられるものの、果たして発射国が何処の国か判らないという隠密性がある一方、ショートレンジのSLBMであっても、秘密裏に目的地に近づくことが潜水艦なら可能となる。そして、万が一のハルマゲドン(最終戦争)の際も、海中深く活動する潜水艦であれば、その生存性は高い。一方、その超強力な破壊力を持つ核弾道ミサイル搭載潜水艦を狙う目的を持って、攻撃型原子力潜水艦が生まれて来たと。
潜水艦といえば、キコーン、キコーンと音波を発信してその反射波を捉えるアクティブソナーと、ただ静かに聴音するパッシブソナーがあります。アクティブソナーの連続的な発信は音源位置を補足されてしまうという欠点があり、一般的には使用が制限されます。しかし、、覇権国の静音化への技術開発により、今やパッシブソナーだけの探知は限界に近づきつつあり、アクティブソナーの積極的な活用の必要性が高まっている様です。つまり、従来の単純な音波を出すアクティブソナーでなく、水中環境音に紛れて音波を出し、その反射波をフィルタリング抽出することで、敵に関知されないでスキャニングできるデジタル技術が導入されいるということでしょう。なお、Youtube等で自衛隊艦艇の体験試乗などの映像を見ますが、艦前方にあるソナー室は、潜水艦乗組員においても、極一部のみ入室ができる極秘のものの様です。想像するに、レッドオクトーバーを追えでソナー担当が各種ディスプレーで敵艦の音響特性として分析し、それを艦紋として記録してデータベース化し、次回からは直ちに敵艦の種別を認識できるということは、現代艦では常識となっているのでしょう。
対抗すべき潜水艦側としても、艦表面には吸音タイル(厚さ10cm程度)が張り巡らされ、反射音を極力少なくしますが、これは航空戦闘機におけるステルス技術と類似のことです。また、近年アクティブソナーの発信周波数を単純な音源でなく、環境音に混ぜ込んでしまい、発見され難くするという高度な技術も可能となって来ている様です。
覇権国の潜水艦は多くが原子力を動力としています。その最大速力とか最大潜行深度は極秘扱いですが、最大性能の艦では、速力35ノット(約64km/h)、最大潜行深度1,000mに達するものがある様です。また、艦の外殻は通常鋼板で作られますが、それをチタンで作ったものまで(ロシア艦)があるそうです。こうして覇権国の原子力潜水艦は、高性能を求め金に糸目を付けない建造費となっている様です。その具体的なものまでは記されていませんが、9万トンの空母で乗員9千人と9千トンの原子力潜水艦で乗員100名では、原子力潜水艦の建造費は空母の半分にもなろうというから驚くべきことです。なお、我が国潜水艦では、通常動力(ディーゼルエレクトリック)であり、水中速力は原潜には敵わないものの、およそ静穏性で不利な原潜より静音性に優れや最大潜行深度でも原潜に劣るものでないとのことです。また、スターリングAIP(非大気発電システム)で、潜行中でもメインバッテリーの充電や、酸素生成が可能となり、最大潜行時間を長くしている様です。
最後に、映画等で見る第2次大戦くらいまでの潜水艦の戦闘行動を描写してみたいと思います。艦長は潜望鏡深度において敵艦船を発見したとします。
①敵駆逐艦発見。方位045、距離2000。魚雷発射用意。
②1~4番発射用意。方位045、距離2000、1番~4番扇方に発射セット。
③魚雷発射!
④急速潜行、ベント開け!
⑤潜行角30度、震度100
⑥副長:震度100!前後ツリム(トリム)良し水平。
追記
魚雷は潜水艦では水中発射だが、対潜哨戒機とか対戦ヘリコプターでは空中発射型もあるし船上艦から発射するものもあるが、作興はミサイルの様に空中飛翔型で数キロ~数十キロ離れた潜水艦を攻撃できるものもある様だ。これは対潜哨戒機などからのデータリンクにより、空中へ発射し目標至近で海中に着水すると、魚雷して敵音源やアクティブソナーの反射波で敵艦を撃破するものだ。敵潜水艦は、空中飛翔中は察知できず、至近に着水後に検知するが回避行動が難しいというものだろう。
追記2
呉の海自資料館「てつのくじら艦」の退役艦「あきしお」の一部姿です。
①全長76m、満載排水量2900トン、1985年就役-2004年除籍
②船首の下部にはソナーのラバードームがあったはずだがダミー加工されているだろう。
③選手下部の円形は④説明の通りマッシュルームアンカー
⑤スクリューは完全にダミーに換装されているだろう。もっと大径かつ羽枚数が多いだろう。
⑥魚雷発射管扉 左右3機づつ 第2次大戦当時と比べれば船首から船体中央に近い位置に移動している。
⑦各バルクヘッドにある防水扉。映画等で進水し、のぞき窓から伺える溺れ死ぬ進水区画の描写がある。
米国やロシアの原潜の大きな役目は、絶えず秘匿行することで所在不明の弾道核兵器(SLBM)発射艦として、万一の核戦争に製造して確実に報復核攻撃できることによる核戦争抑止力にあると云われている。この点で、我が国の潜水艦は核兵器を持たないし、隠密行動による仮想敵国の行動監視にあるのだろう。そして、いざ有事となり、防衛大臣による海上警備行動が発令されると、確実に相手潜水艦や洋上艦の撃滅に活躍することになるのだろう。
しかし、思うに軍隊(自衛隊)の諸艦艇で、もっとも厳しい行動中の環境に置かれるのが潜水艦乗組員ではないだろうか。出航し間もなく潜行行動に移ると、ほとんど浮上することはなく、原子力船ではないので空気補給のためにシュノーケル深度まで浮上することはあっても、完全浮上して航行することはない。つまり作戦行動に入ると、乗組員は1月から数ヶ月も、直接外気に触れることも太陽の光を浴びることなく、狭い艦内の業務に拘束されざるを得ないのだ。
過去から、潜水艦を主題にする映画は何作も作られ、その一部であろうが興味深く見て来た。なぜ、潜水艦映画が多くあるのかと考えた時、潜水艦が宿命的に持たざるを得ない構造的な問題があると思える。潜水艦が潜航できるのは、艦の浮力を与えるメインタンクに注水し、浮力を落とすことで行う。つまり、メインタンクベント弁開放だ。そして、潜行深度には機械的な限界があり、浮上するにはメインタンクに圧縮空気を送り込みタンク内の海水を排出するメインタンクブローだ。深海潜水艦などでは、この様な圧縮空気による浮上でなく、バラストウェイト(重り)の切り離しによる浮上を行っているが、この方式では戦闘艦の様な急速潜行は不可能だし、一航海に何度も潜行したり浮上したりの反復行動が不可能なのである。従って、潜水艦においては、潜行途上で潜行速度が弱まらず、沈下を続け、深度限界を超えて圧壊するというリスクを宿命として持っているのだ。
私が潜水艦映画として見応えあるものと知るのは、「レッドオクトーバーを追え」とか「Dasボート」などです。前者はSF、後者は第2次大戦中のドイツUボート艦の活躍です。現代潜水艦は、各種の謎に満ち、その任務も秘密に包まれ、それが好奇心を生み出すものです。例えば、空中を飛翔する戦闘機であれば露呈せざるをえない機体の形状も、潜水艦では艦首の形状だとか、スクリューの形状は機密扱いとなっている様です。当然最大深度も秘密です。映画の中などでは、それらしい表現はされていますが、果たして本当はどんな形状なのか、最新型潜水艦の機密には関心が持たれてしまうのです。その様な中、最近関心深く読んだ軍事評論書「潜水艦vs潜水艦」(リチャード・コンプトンホール[江畑謙介訳])では、その機密のほんの極一部でしょうが理解を深めたところです。
同書では、戦後その付加価値を高めてきた潜水艦について、次の様な文意として解説しています。
東西冷戦の終焉と共に、覇権国の地下サイロに格納されたICBM(大陸間弾道ミサイル)は一定削減がなされて来た。しかし、原子力潜水艦に搭載された核弾道ミサイル(SLBM)は、増加の傾向にある。これは、潜水艦の核弾頭ミサイルの発射が、衛星により直ちに捉えられるものの、果たして発射国が何処の国か判らないという隠密性がある一方、ショートレンジのSLBMであっても、秘密裏に目的地に近づくことが潜水艦なら可能となる。そして、万が一のハルマゲドン(最終戦争)の際も、海中深く活動する潜水艦であれば、その生存性は高い。一方、その超強力な破壊力を持つ核弾道ミサイル搭載潜水艦を狙う目的を持って、攻撃型原子力潜水艦が生まれて来たと。
潜水艦といえば、キコーン、キコーンと音波を発信してその反射波を捉えるアクティブソナーと、ただ静かに聴音するパッシブソナーがあります。アクティブソナーの連続的な発信は音源位置を補足されてしまうという欠点があり、一般的には使用が制限されます。しかし、、覇権国の静音化への技術開発により、今やパッシブソナーだけの探知は限界に近づきつつあり、アクティブソナーの積極的な活用の必要性が高まっている様です。つまり、従来の単純な音波を出すアクティブソナーでなく、水中環境音に紛れて音波を出し、その反射波をフィルタリング抽出することで、敵に関知されないでスキャニングできるデジタル技術が導入されいるということでしょう。なお、Youtube等で自衛隊艦艇の体験試乗などの映像を見ますが、艦前方にあるソナー室は、潜水艦乗組員においても、極一部のみ入室ができる極秘のものの様です。想像するに、レッドオクトーバーを追えでソナー担当が各種ディスプレーで敵艦の音響特性として分析し、それを艦紋として記録してデータベース化し、次回からは直ちに敵艦の種別を認識できるということは、現代艦では常識となっているのでしょう。
対抗すべき潜水艦側としても、艦表面には吸音タイル(厚さ10cm程度)が張り巡らされ、反射音を極力少なくしますが、これは航空戦闘機におけるステルス技術と類似のことです。また、近年アクティブソナーの発信周波数を単純な音源でなく、環境音に混ぜ込んでしまい、発見され難くするという高度な技術も可能となって来ている様です。
覇権国の潜水艦は多くが原子力を動力としています。その最大速力とか最大潜行深度は極秘扱いですが、最大性能の艦では、速力35ノット(約64km/h)、最大潜行深度1,000mに達するものがある様です。また、艦の外殻は通常鋼板で作られますが、それをチタンで作ったものまで(ロシア艦)があるそうです。こうして覇権国の原子力潜水艦は、高性能を求め金に糸目を付けない建造費となっている様です。その具体的なものまでは記されていませんが、9万トンの空母で乗員9千人と9千トンの原子力潜水艦で乗員100名では、原子力潜水艦の建造費は空母の半分にもなろうというから驚くべきことです。なお、我が国潜水艦では、通常動力(ディーゼルエレクトリック)であり、水中速力は原潜には敵わないものの、およそ静穏性で不利な原潜より静音性に優れや最大潜行深度でも原潜に劣るものでないとのことです。また、スターリングAIP(非大気発電システム)で、潜行中でもメインバッテリーの充電や、酸素生成が可能となり、最大潜行時間を長くしている様です。
最後に、映画等で見る第2次大戦くらいまでの潜水艦の戦闘行動を描写してみたいと思います。艦長は潜望鏡深度において敵艦船を発見したとします。
①敵駆逐艦発見。方位045、距離2000。魚雷発射用意。
②1~4番発射用意。方位045、距離2000、1番~4番扇方に発射セット。
③魚雷発射!
④急速潜行、ベント開け!
⑤潜行角30度、震度100
⑥副長:震度100!前後ツリム(トリム)良し水平。
追記
魚雷は潜水艦では水中発射だが、対潜哨戒機とか対戦ヘリコプターでは空中発射型もあるし船上艦から発射するものもあるが、作興はミサイルの様に空中飛翔型で数キロ~数十キロ離れた潜水艦を攻撃できるものもある様だ。これは対潜哨戒機などからのデータリンクにより、空中へ発射し目標至近で海中に着水すると、魚雷して敵音源やアクティブソナーの反射波で敵艦を撃破するものだ。敵潜水艦は、空中飛翔中は察知できず、至近に着水後に検知するが回避行動が難しいというものだろう。
追記2
呉の海自資料館「てつのくじら艦」の退役艦「あきしお」の一部姿です。
①全長76m、満載排水量2900トン、1985年就役-2004年除籍
②船首の下部にはソナーのラバードームがあったはずだがダミー加工されているだろう。
③選手下部の円形は④説明の通りマッシュルームアンカー
⑤スクリューは完全にダミーに換装されているだろう。もっと大径かつ羽枚数が多いだろう。
⑥魚雷発射管扉 左右3機づつ 第2次大戦当時と比べれば船首から船体中央に近い位置に移動している。
⑦各バルクヘッドにある防水扉。映画等で進水し、のぞき窓から伺える溺れ死ぬ進水区画の描写がある。
日航ジャンボ123便ソ連自衛隊核攻撃惨事における たくさんのJAL123便の元気な生存者及び、ご搭乗の昭和天皇が、日本の埼玉県警察の警察官らの襲撃(日本語で おまわりさん?らの手により)により
http://www.marino.ne.jp/~rendaico/ainugakuin/e0011938_16494167[1].jpg
といった惨憺たる虐殺死体と化した
一方、救助に奔走したのは米国のみであった
なお、米国機関で改めて調査を行ったところ、生存者の一部は、伊豆の達磨山の地下にヘリで連れていかれ、少なくとも十数年は生存していたことが新たに判明した。
また、藤岡公民館の日航機石碑は、米軍で救助に入って日本の埼玉県警らに殺害された米兵50名の墓となっていることが新たに判明した