昭島市・救急車事故(12/29)
本日未明(12/29)、昭島市で救急車が転覆する事故を起こしている報がなされている。
事故の明細には一切触れていないが、当該救急車は病人搬送を終わり、所属消防署へ帰庫する最中の事故だった様だ。そもそも、営業車(タクシー、バス、貨物車など)でもそうだが、いわゆる乗客とか積み荷を積んで実車中より、空車になって帰庫する最中の方が事故が多いと云うことは、この道40年の実感としても、様々な事故報を見ていても感じるところだ。それだけ、実車搬送中より、空車になって帰庫するという行為の中で、緊張が抜けるという人の性が関与している様に感じるところだ。
先に述べた通り、事故の詳細は触れられていないが、事故写真として現車が未だクレーン等で移動されていない場面の3枚の写真から、想定できることを記して見たい。
写真は事故を起こした救急車の反対車線側から写されているが、その反対車線は片側2車線なので、救急車側の車線も2車線なのだろう。そして。手前の車線が、右から左へ通行する車線だろうから、当該事故救急車は、画面の左から右方向へ向け走行していたと考えるのが自然だろう。
しかるに、当該事故事故救急車は、中央分離帯のフェンスを損壊しつつ、当該路に対し中央分離帯側を車両前方に向けて、ほぼ垂直に近い状態で左方向へ横転している。他の車両との絡みはないかだが、もしあれば、幾らかそのことに報でも触れると思えるので、救急車の単独自損事故と想像するのが普通の様に想像できる。
救急車の損傷状態は、左方横転しているので、左側面がそれなりに損傷しているものの、大局的に見えれば、左サイドミラーとか左後方サイドガラスなど程度が脱落している程度にしか見えない。車両の明かな損傷としては、フロントバンパーや左ヘッドライトが脱落しているので、これらは中央分離帯に乗り上げフェンスをなぎ倒した主因となった車両損傷であると思える。
ただ、気になるのは、フロントガラスが広く割損し接着式ガラスなのだが、前方に垂れ下がっているのと、そのガラス上部、つまりルーフ前端部に歪みがある様に見えることだ。この高さに車両が成立していて変形を与えたとなると、フロントバンパー高さやフェンス上部の高さと比べても高過ぎる訳なのだが・・・。これをどう解釈するかだが、修理担当者は言葉は知らなくても体感としてえ知っているのだが、少なくとも事故を分析したりする調査担当者は知らなければならないこととして、車両などの変形には、直接損傷と、誘発(もしくは波及)損傷という2つがあるということだ。こういう前提で、再度写真を眺めていくと、3枚目の写真に、おそらく左横転時に生じたと想像できるのだが、左フロントピラー上部(フロントガラス左上端部付近)に何らかと衝突した変形が生じている様だ、この影響で、フロントガラスが嵌め込まれた枠(いわゆるクラスター)が変形を起こし、フロントガラス上部のパネルの歪みとか、接着ガラスの剥がれを生起させたものと判断した。
しかし、なぜ、当該救急車が中央分離帯に乗り上げ転覆するに至ったのかは、俄には判断できかねるところだ。そもそも、追い越し車線(第2車線を)を走行中に、ハンドル操作ミスなので、右前輪を中央分離帯に乗り上げたとすれば、こういう道路に垂直にかつ左方向へ横転するのではなく、道路にある程度平行に右方向に転覆しそうに思える。
こういう形の単独自損転覆事故というのは、主に雨などで湿潤している高速道路で発生し易いと云える。つまり、進路変更などの何らかの切っ掛けを最初の要因として、そこでスピンモードに陥った車両を、操舵で回復を試みるのだが、操舵の遅れや過剰が伴うこともあり、反転スピンが大きくなり、中央分離帯もしくは外側ガードレールの何れかに衝突して転覆すると云う事故だ。この辺りは、運転者聴取と、事故現場の明細観察、EDR装置の記録である程度判ることだろう。
ところで、損保調査員の中で、パトカー、消防車、救急車の事故というのは、総数は多くはないがある程度扱って来た。現在はどうか知らないが、当時はこれら車両は地方自治体管轄の車両となるのだが、保険に加入していることは少なく、単独事故と云うより、相手がある双方に責任を生じる事故として扱ってきた。救急車などは、緊急走行中で、交差点で衝突して全損になったのもあったと思い出される。該当自治体の消防本部に伺い、話しを繰り返したが、こういう機関との話し合いというのは、893、右翼、同和団体、報道関係者などと離すより、よほど杓子定規な論が通る事例だろうと思う。
【関連記事】
これは凄惨な事故・磐越道ハイエース横転 2020-08-23
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/c464acbf2589149069b72bdba8ebe7e0
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事故の明細には一切触れていないが、当該救急車は病人搬送を終わり、所属消防署へ帰庫する最中の事故だった様だ。そもそも、営業車(タクシー、バス、貨物車など)でもそうだが、いわゆる乗客とか積み荷を積んで実車中より、空車になって帰庫する最中の方が事故が多いと云うことは、この道40年の実感としても、様々な事故報を見ていても感じるところだ。それだけ、実車搬送中より、空車になって帰庫するという行為の中で、緊張が抜けるという人の性が関与している様に感じるところだ。
先に述べた通り、事故の詳細は触れられていないが、事故写真として現車が未だクレーン等で移動されていない場面の3枚の写真から、想定できることを記して見たい。
写真は事故を起こした救急車の反対車線側から写されているが、その反対車線は片側2車線なので、救急車側の車線も2車線なのだろう。そして。手前の車線が、右から左へ通行する車線だろうから、当該事故救急車は、画面の左から右方向へ向け走行していたと考えるのが自然だろう。
しかるに、当該事故事故救急車は、中央分離帯のフェンスを損壊しつつ、当該路に対し中央分離帯側を車両前方に向けて、ほぼ垂直に近い状態で左方向へ横転している。他の車両との絡みはないかだが、もしあれば、幾らかそのことに報でも触れると思えるので、救急車の単独自損事故と想像するのが普通の様に想像できる。
救急車の損傷状態は、左方横転しているので、左側面がそれなりに損傷しているものの、大局的に見えれば、左サイドミラーとか左後方サイドガラスなど程度が脱落している程度にしか見えない。車両の明かな損傷としては、フロントバンパーや左ヘッドライトが脱落しているので、これらは中央分離帯に乗り上げフェンスをなぎ倒した主因となった車両損傷であると思える。
ただ、気になるのは、フロントガラスが広く割損し接着式ガラスなのだが、前方に垂れ下がっているのと、そのガラス上部、つまりルーフ前端部に歪みがある様に見えることだ。この高さに車両が成立していて変形を与えたとなると、フロントバンパー高さやフェンス上部の高さと比べても高過ぎる訳なのだが・・・。これをどう解釈するかだが、修理担当者は言葉は知らなくても体感としてえ知っているのだが、少なくとも事故を分析したりする調査担当者は知らなければならないこととして、車両などの変形には、直接損傷と、誘発(もしくは波及)損傷という2つがあるということだ。こういう前提で、再度写真を眺めていくと、3枚目の写真に、おそらく左横転時に生じたと想像できるのだが、左フロントピラー上部(フロントガラス左上端部付近)に何らかと衝突した変形が生じている様だ、この影響で、フロントガラスが嵌め込まれた枠(いわゆるクラスター)が変形を起こし、フロントガラス上部のパネルの歪みとか、接着ガラスの剥がれを生起させたものと判断した。
しかし、なぜ、当該救急車が中央分離帯に乗り上げ転覆するに至ったのかは、俄には判断できかねるところだ。そもそも、追い越し車線(第2車線を)を走行中に、ハンドル操作ミスなので、右前輪を中央分離帯に乗り上げたとすれば、こういう道路に垂直にかつ左方向へ横転するのではなく、道路にある程度平行に右方向に転覆しそうに思える。
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ところで、損保調査員の中で、パトカー、消防車、救急車の事故というのは、総数は多くはないがある程度扱って来た。現在はどうか知らないが、当時はこれら車両は地方自治体管轄の車両となるのだが、保険に加入していることは少なく、単独事故と云うより、相手がある双方に責任を生じる事故として扱ってきた。救急車などは、緊急走行中で、交差点で衝突して全損になったのもあったと思い出される。該当自治体の消防本部に伺い、話しを繰り返したが、こういう機関との話し合いというのは、893、右翼、同和団体、報道関係者などと離すより、よほど杓子定規な論が通る事例だろうと思う。
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