私の思いと技術的覚え書き

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08/29 千葉旭市バス火災

2020-08-29 | 事故と事件
 久しぶりでバス火災報を聞いた。ムリもない、病変下で各地の観光バス会社は未曾有の長期休眠状態に陥っており、車両が動いていないのだから、事故も火災も少なくなる訳だ。

 そんな中での観光バス(というか高速道も使用した定期路線か?)のバス火災事故だ。
 報道で得られた情報と、2枚の写真(短い動画共)から、できうる限り分析を試みてみよう。

 報道文では、「バスの乗客が焦げ臭い臭いに気づき運転手に伝えたが、後部から出火した
」としている。後部となると、エンジン部を疑うが、消火中の写真でも、最後端部付近に火炎は見えない、消火後の写真でも、後方からの画角はないが、左右の後端サイドパネルは焼け焦げた形跡がない。つまり、エンジンおよびエンジンルームからの出火でない可能性が高いと思える。なお、多くのバスでは、エンジンルーム火災警報装置という、エンジンルーム内が一定温度以上でブザーを吹聴し、運転席にも知らせる警報器が付いている場合が多い。もし、エンジンルームだと、乗客が気付く以前に、同警報器で運転手は認知すると思える。

 次に、過去の大型バストラの火災原因で、多い事例を知る、後輪ブレーキの引き擦り加熱からタイヤ出火だが、車両は傾きもせず、後輪タイヤ付近の焼損もない様なので、除外してよいだろう。

 となると、室内の後方で火災の原因になる様な機器を疑って見る必用がある様に思える。となると床側か天井側、シート座面程と、上中下で思考すると、発火し得る様なバスそ備え付けの電気機器は、天井の換気扇と照明灯しかない様に想像するが・・・。

 後、中となると座面近くに、最近はスマホ充電用のUSB5VもしくはAV100Vのサービスソケットを持っているバスは増えている。ここで充電中に、リチウムイオン電池から発火した可能性も疑ってみたい。もし、私が検分者なら、そんな程度は考えながら、各部を徴することになると思える。



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焦げ臭いにおいに気付き…走行中の高速バスが炎上 2020年8月29日 12時22分 テレ朝news
 29日午前、千葉県旭市の国道で走行中の高速バスが炎上しました。乗客ら5人は逃げて無事でした。

 午前8時半ごろ、旭市の国道126号を走行していたバスの運転手から「バスの後方から出火した」と119番通報がありました。火は約30分後に消し止められ、乗客4人と男性運転手は外に逃げて無事でした。警察によりますと、バスの乗客が焦げ臭いにおいに気付いて運転手に伝えたところ、バスの後部から火が出ていたということです。バスは東京・浜松町を午前6時すぎに出発し、千葉県銚子市の犬吠埼に向かっていました。運行会社は「出発前の点検で異常はなかった」としています。警察が出火の原因を調べています。テレ朝news

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