熱海 梅園近く下り坂でダンプ事故（おそらく要因はブレーキフェード）
昨日(2/7）朝、熱海市の梅ライン（県道11号で函南町と熱海を結ぶ通称"熱間道路”とも呼ばれる）の梅園入り口から200ｍ程上の、事故を起こした該当車（10トンダンプ）から見て左カーブにて、道路右側の擁壁に衝突して当該車は横転した事故があった。
負傷者はダンプ運転車のみだが、飛散した砂利が当たった、当時の通行車もある様子だ。なお、事故現場道路はセンターラインのある道路だが、左カーブで右側の擁壁にぶつかり横転していると云うことは、センターラインオーバーしているのだが、幸いにも対向車との衝突が生じていないのは幸いである。
本事故の原因だが、一次的には速度オーバーによる旋回限界を超える路外逸脱と云えるのだが、その速度オーバーに至る要因として、ブレーキフェードを生じていたと思われる。このブレーキフェードによる大型車の事故だが、昨年(2022年）10月富士山五合目から下る大型観光バスで大事故が起きて、世間一般にも多く知られる様になったが、この通称熱間道路の熱海側下りでは、私が知る限りでも何十件も大型車の事故が起きており、バス事故では死傷者も出ている道路である。
ブレーキフェードが生じた際に車両を止める非常駐車帯も3カ所程あるが、今回の事故などは、その非常駐車帯の最下部より、もっと下で起きている。
この熱間道路だが、下って行って、熱海市街地へ入り、海沿いの国道135号まで続くのだが、かなり昔、30トンクラスのラフタークレーン車が、かなり下った市街地の消防署建屋入り口の強固なコンクリート製壁に衝突した事故さえある。
この熱間道路だが、特に最上部となる熱海峠から下り傾斜が強く、当初はカーブがさほど多くなくしかも緩やかなカーブで、比較的高速で旋回できてしまうという当りに大型車をーフェードの悪夢に誘い込む要因があると思える。ブレーキ装置は、運動エネルギーを摩擦熱という形に変換して吸収する装置であるが、運動エネルギーが大きい大型車においては、そのブレーキの熱容量を意識氏なければならない。熱に変換されたエネルギーは、自然冷却により放散されるのだが、連続制動を繰り返し熱容量が飽和すると、放散冷却されるよりさらに過熱が続き、一方的に摩擦装置が昇温してしまう。その結果としてのブレーキフェードが生じるのだが、これを防止するためには、エンジンブレーキを使用してなるべく通常摩擦ブレーキを使用しない様にしなければならないのだが、エンジンブレーキは低速段ギヤ程効きやすいことや、摩擦による運動エネルギーの吸収も高速から低速への速度差があるほど大きくなることを考慮すると、大型車では下りの速度ペースを上げてはならないというところが鉄則なのだ。そのことを判らず、乗用車と同じ下り坂の速度ペースで下る、大型車の運転手がいたとすると、あまりにスキル不足と云わねばならないだろう。
【関連記事】
ブレーキフェードの恐怖
2022-04-07 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/804f33d229a6d56b3eeb02e318baad9e
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あわや…ダンプカーが横転し砂利が散乱 運転手が病院に運ばれる 過去にも事故相次ぐ下り坂＝静岡・熱海市
SBSnews6 2023/02/07 #LIVEしずおか
2月7日午前、静岡県熱海市の県道で砂利を積んだダンプカーが横転する事故があり、現場は事故の処理などで一時通行止めとなりました。ダンプカーを運転していた男性はドクターヘリで病院に運ばれています。
7日午前8時30分頃、熱海市梅園町の県道熱海函南線(通称：あたみ梅ライン)で、熱海市街地方面に向かっていた10トンダンプカーが横転し、積んでいた砂利が道路に散乱しました。
運転手していたのは、74歳の男性で意識はあり、現場の救急隊員らに「腰が痛い」などと訴えたため、ドクターヘリで病院に運んだということです。反対車線を走っていた車に砂利が当たったほかは巻き込まれた人はいませんでした。
1事故を起したダンプカーは下り坂を走行中、反対車線を飛び出し、縁石に乗り上げ、横転したとみられています。
現場のあたみ梅ラインは、約3kmの長い下り坂が続く道路で、過去にも観光バスがブレーキトラブルで事故を起していて、警察では運転手から事情を聴くなどして、事故の原因を調べるとしています。
影響で、あたみ梅ラインは砂利の処理や事故車両の移動のため、一時通行止めとなりました。#LIVEしずおか 2月7日放送
昨日(2/7）朝、熱海市の梅ライン（県道11号で函南町と熱海を結ぶ通称"熱間道路”とも呼ばれる）の梅園入り口から200ｍ程上の、事故を起こした該当車（10トンダンプ）から見て左カーブにて、道路右側の擁壁に衝突して当該車は横転した事故があった。
負傷者はダンプ運転車のみだが、飛散した砂利が当たった、当時の通行車もある様子だ。なお、事故現場道路はセンターラインのある道路だが、左カーブで右側の擁壁にぶつかり横転していると云うことは、センターラインオーバーしているのだが、幸いにも対向車との衝突が生じていないのは幸いである。
本事故の原因だが、一次的には速度オーバーによる旋回限界を超える路外逸脱と云えるのだが、その速度オーバーに至る要因として、ブレーキフェードを生じていたと思われる。このブレーキフェードによる大型車の事故だが、昨年(2022年）10月富士山五合目から下る大型観光バスで大事故が起きて、世間一般にも多く知られる様になったが、この通称熱間道路の熱海側下りでは、私が知る限りでも何十件も大型車の事故が起きており、バス事故では死傷者も出ている道路である。
ブレーキフェードが生じた際に車両を止める非常駐車帯も3カ所程あるが、今回の事故などは、その非常駐車帯の最下部より、もっと下で起きている。
この熱間道路だが、下って行って、熱海市街地へ入り、海沿いの国道135号まで続くのだが、かなり昔、30トンクラスのラフタークレーン車が、かなり下った市街地の消防署建屋入り口の強固なコンクリート製壁に衝突した事故さえある。
この熱間道路だが、特に最上部となる熱海峠から下り傾斜が強く、当初はカーブがさほど多くなくしかも緩やかなカーブで、比較的高速で旋回できてしまうという当りに大型車をーフェードの悪夢に誘い込む要因があると思える。ブレーキ装置は、運動エネルギーを摩擦熱という形に変換して吸収する装置であるが、運動エネルギーが大きい大型車においては、そのブレーキの熱容量を意識氏なければならない。熱に変換されたエネルギーは、自然冷却により放散されるのだが、連続制動を繰り返し熱容量が飽和すると、放散冷却されるよりさらに過熱が続き、一方的に摩擦装置が昇温してしまう。その結果としてのブレーキフェードが生じるのだが、これを防止するためには、エンジンブレーキを使用してなるべく通常摩擦ブレーキを使用しない様にしなければならないのだが、エンジンブレーキは低速段ギヤ程効きやすいことや、摩擦による運動エネルギーの吸収も高速から低速への速度差があるほど大きくなることを考慮すると、大型車では下りの速度ペースを上げてはならないというところが鉄則なのだ。そのことを判らず、乗用車と同じ下り坂の速度ペースで下る、大型車の運転手がいたとすると、あまりにスキル不足と云わねばならないだろう。
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ブレーキフェードの恐怖
2022-04-07 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/804f33d229a6d56b3eeb02e318baad9e
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あわや…ダンプカーが横転し砂利が散乱 運転手が病院に運ばれる 過去にも事故相次ぐ下り坂＝静岡・熱海市
SBSnews6 2023/02/07 #LIVEしずおか
2月7日午前、静岡県熱海市の県道で砂利を積んだダンプカーが横転する事故があり、現場は事故の処理などで一時通行止めとなりました。ダンプカーを運転していた男性はドクターヘリで病院に運ばれています。
7日午前8時30分頃、熱海市梅園町の県道熱海函南線(通称：あたみ梅ライン)で、熱海市街地方面に向かっていた10トンダンプカーが横転し、積んでいた砂利が道路に散乱しました。
運転手していたのは、74歳の男性で意識はあり、現場の救急隊員らに「腰が痛い」などと訴えたため、ドクターヘリで病院に運んだということです。反対車線を走っていた車に砂利が当たったほかは巻き込まれた人はいませんでした。
1事故を起したダンプカーは下り坂を走行中、反対車線を飛び出し、縁石に乗り上げ、横転したとみられています。
現場のあたみ梅ラインは、約3kmの長い下り坂が続く道路で、過去にも観光バスがブレーキトラブルで事故を起していて、警察では運転手から事情を聴くなどして、事故の原因を調べるとしています。
影響で、あたみ梅ラインは砂利の処理や事故車両の移動のため、一時通行止めとなりました。#LIVEしずおか 2月7日放送
