ある大型バス(セレガ9m)において、二人の運転手(AおよびB)の内、Aより制動が甘く感じるとの訴えを受けた、Bに聞くと、感じないという。
Aに云わせると、走り初めの冷えている内はそうでもないが、走行開始後の暖まってから、現象は生じるという。ブレーキシューの残量が十分であることは、バックプレートの点検ホールから確認済みであり、ペダルのストローク上も問題はない。このブレーキは、空油圧併用式(エアオーバー式)だが、エアマスターにでも問題があるのかとも考えていた。しかし、提携の修理工場にドラムを外す分解整備を行ってもらい、原因は直ちに判明した。
原因は、フロントハブベアリングのインナーシールの不良により、溶け漏れたグリースがシューに回り込み、摩擦係数を落としていることだったのだ。幸い、ブレーキシューの残量は十分あり、グリースの染み込みも表面的なものだったので、シュー表面をサンディングし、フロントベアリングのグリース入れ替えとインナーシールの交換により完治した。
AおよびB共、当然プロ運転手だが、そのセンシティブさの違いが判ってもらえる問題だろう。
Aに云わせると、走り初めの冷えている内はそうでもないが、走行開始後の暖まってから、現象は生じるという。ブレーキシューの残量が十分であることは、バックプレートの点検ホールから確認済みであり、ペダルのストローク上も問題はない。このブレーキは、空油圧併用式(エアオーバー式)だが、エアマスターにでも問題があるのかとも考えていた。しかし、提携の修理工場にドラムを外す分解整備を行ってもらい、原因は直ちに判明した。
原因は、フロントハブベアリングのインナーシールの不良により、溶け漏れたグリースがシューに回り込み、摩擦係数を落としていることだったのだ。幸い、ブレーキシューの残量は十分あり、グリースの染み込みも表面的なものだったので、シュー表面をサンディングし、フロントベアリングのグリース入れ替えとインナーシールの交換により完治した。
AおよびB共、当然プロ運転手だが、そのセンシティブさの違いが判ってもらえる問題だろう。