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映画トップガンのF14の姿

2021-10-30 | コラム
映画トップガンのF14の姿
 映画トップガンは米国の戦意発揚プロパンダ映画だという話しも聞くが、およそ航空機に関心のない者でも、凄いものだと思って見ていた方が多いだろう。

 この映画トップガンの映画放映は1986年だから、今から35年も前のことになる。ところで、このF14は海軍機なので空への離着艦を前提に設計されているのだが、同時代の空軍機としてはF15が開発されていた。

 そんな中で、F16は既に退役して久しいのだが、F15は今でも各国現用戦闘機として使用されており、それは米国でも同様で、現代機としての主にネットワーク戦対応を中心とした改良だろうと思えるが、まだまだ使用するつもりでいる様だ。

 では、何故に、F14は短命に終わり、F15が35年以上の軌間使われ続けているのだろうか。当方はあまり軍事マニアの意識もなくこの意見を記しているのだが、F14は可変翼という機構を採用しており、比較的低速度の飛行(離着陸含む)では、翼の揚力を増すために、翼を広げ、その逆に高速飛行においては、翼を後方に折りたたみ、半ばデルタ翼機の様にして空気抵抗を減らすという高次な機能を装備していたことにあると思える。この可変翼は、製造時のコストも押し上げるが、機体の保守整備のコストも押し上げることになる。このことは、F14の後継機が、F18やF18/Aとなって、何れも固定翼になっていることからも想像できるものだ。

 そんな訳で、F14は比較的短命な機体に終わったが、戦闘機は航空機の中では、自動車における一般車とスーパーカーと云われる高性能車があるが。そのスーパーカーに相当するのが戦闘機で、中でもF14はウルトラスーパーだったとも思える。



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F-14 Tomcat トムキャット・退役直前映像
2015/04/07 Youtube 6分
https://www.youtube.com/watch?v=06GurUCEH9A


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