クルマのボデーは99%スチール鋼板製です。その中に全体や一部にアルミニウムを使用したクルマがあり、更に極一部の少量生産超スポーツカーに全CFRP製のクルマがあるというのが現状でしょう。もっともF1等のフォーミュラカーではCFRP製の一体成形ボディー(モノコック)の使用が当たり前のことになっていますが・・・。
ところで、現在より50年も前に、ボデーモノコック全体をFRPで製作した市販車があったことを知る方は少ないと思います。それは、ロータス社の2作目の市販車である「ロータス・エリート」なのです。開口部の多い複雑な形状のボデーを一体で作ることは困難で、各部をそれぞれハンドレイアップ(雌型に内側からガラス繊維マットと樹脂を手作業で積層していく工法)で仕上げ、それぞれを接合し一体化させるというものだったと想像されます。非常に手間の掛かる生産性の悪い工法ですが、それ程の大量生産でないことから成立した手法だったのでしょう。
この初代(後年にも同名のクルマが登場)ロータスエリートですが、オールFRP故に強度不足により剛性不足や各部にクラック(亀裂)を生じ易いこと、ハンドレイアップ故に寸法精度の悪いこと、生産性が悪いことなどからプロダクトとしては成功したモデルとは云いがたいものです。しかし、僅か1200ccそこそこの低出力エンジンでも、軽量車体であるが故にスポーツカーとしての性能は、当時の水準を超えて高く評価されたと聞いています。
私自身はこの初代ロータスエリートを外見から見たことが数度ある程度の知識しかありませんが、スタイリングは現在見ても秀麗なものと思えます。初代エリート以降のロータス社のプロダクツはエランやヨーロッパ等、鋼板製Xバックボーンフレームを持つフレーム構造ですが、それらと比べても最も美しいスタイリングだったと思えます。
ところで、現在より50年も前に、ボデーモノコック全体をFRPで製作した市販車があったことを知る方は少ないと思います。それは、ロータス社の2作目の市販車である「ロータス・エリート」なのです。開口部の多い複雑な形状のボデーを一体で作ることは困難で、各部をそれぞれハンドレイアップ(雌型に内側からガラス繊維マットと樹脂を手作業で積層していく工法)で仕上げ、それぞれを接合し一体化させるというものだったと想像されます。非常に手間の掛かる生産性の悪い工法ですが、それ程の大量生産でないことから成立した手法だったのでしょう。
この初代(後年にも同名のクルマが登場)ロータスエリートですが、オールFRP故に強度不足により剛性不足や各部にクラック(亀裂)を生じ易いこと、ハンドレイアップ故に寸法精度の悪いこと、生産性が悪いことなどからプロダクトとしては成功したモデルとは云いがたいものです。しかし、僅か1200ccそこそこの低出力エンジンでも、軽量車体であるが故にスポーツカーとしての性能は、当時の水準を超えて高く評価されたと聞いています。
私自身はこの初代ロータスエリートを外見から見たことが数度ある程度の知識しかありませんが、スタイリングは現在見ても秀麗なものと思えます。初代エリート以降のロータス社のプロダクツはエランやヨーロッパ等、鋼板製Xバックボーンフレームを持つフレーム構造ですが、それらと比べても最も美しいスタイリングだったと思えます。
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