写真1および2は、今朝台所の引き出し奥から出て来た、10年位は古いと想像される食器洗浄用の台所スポンジだ。スポンジの原型が崩れ指でつまむとまるで弾力がなくほとんど抵抗なくちぎれてしまう。原型を留めている部位を指で押すと、まるで弾性がなく指の押した形がそのまま残る。
写真3は成型天井の断面イメージを図に表した。成型天井は、基材の高圧縮ダンボール(樹脂混浸紙材)に、ウレタン材を発泡させたスポンジ層と表皮のファブリック材が接着された断面を持っている。
成型天井の採用車(現在ではほとんどの乗用車)では、経年すると表皮のファブリック材が剥がれ浮いたり、酷い場合は全体が垂れ下がり落下してしまうと云うトラブルが生じる場合がある。
この原因だが、多くの方は接着剤が剥がれて生じると思っているが、違うのである。剥がれの原因は、スポンジ層の劣化分解により、結合力がなくなったが故に生じているのだ。
ちなみに、成型天井車で剥がれや落下が生じていない場合であっても、天井ファブリック部の各所を指先で軽く押し付けてから離してみて、その復原性を観察することで、スポンジ層の劣化具合が判る。正常なら、スポンジ層に強い弾力性があるから瞬時に変形は戻る。しかし、スポンジ層に劣化を生じていると、復元する時間が極めて長いとか、ほとんど戻らないことで判別できる。
この様な剥がれの生じた成型天井の状態を写真4に示す。表皮ファブリックを除去したスポンジ層は、ベタベタと粘性を持つが、ほとんどスポンジとしての弾性はない。
以下は、だいぶ以前に記した、成型天井のトラブルについてのリンクだ。
成形天井のトラブルについて 2012-09-15
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/00d0842505fe7650ed99fb40f6eb6c4c
写真3は成型天井の断面イメージを図に表した。成型天井は、基材の高圧縮ダンボール(樹脂混浸紙材)に、ウレタン材を発泡させたスポンジ層と表皮のファブリック材が接着された断面を持っている。
成型天井の採用車(現在ではほとんどの乗用車)では、経年すると表皮のファブリック材が剥がれ浮いたり、酷い場合は全体が垂れ下がり落下してしまうと云うトラブルが生じる場合がある。
この原因だが、多くの方は接着剤が剥がれて生じると思っているが、違うのである。剥がれの原因は、スポンジ層の劣化分解により、結合力がなくなったが故に生じているのだ。
ちなみに、成型天井車で剥がれや落下が生じていない場合であっても、天井ファブリック部の各所を指先で軽く押し付けてから離してみて、その復原性を観察することで、スポンジ層の劣化具合が判る。正常なら、スポンジ層に強い弾力性があるから瞬時に変形は戻る。しかし、スポンジ層に劣化を生じていると、復元する時間が極めて長いとか、ほとんど戻らないことで判別できる。
この様な剥がれの生じた成型天井の状態を写真4に示す。表皮ファブリックを除去したスポンジ層は、ベタベタと粘性を持つが、ほとんどスポンジとしての弾性はない。
以下は、だいぶ以前に記した、成型天井のトラブルについてのリンクだ。
成形天井のトラブルについて 2012-09-15
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/00d0842505fe7650ed99fb40f6eb6c4c