このところ街で見掛けることが多くなったのが、新生フィアット500(チンクテェント:500の伊名)やアルファロメオmitoです。これらクルマのエンジンには、フィアット500であれば、排気量900ccの2気筒ターボ付きエンジンがtwinairの名で、アルファmitoでは1.4Lの4気筒ターボ付きエンジンがmultiairの名で呼ばれる様です。この・・・エアとは、どんな意味があるのでしょうか。
これは、BMWの開発したバルブトロニックや追随するトヨタやニッサンの同様機構と類似のバルブ開度の可変機構に新しいアイディアを取り入れたものなのです。その機構の概要は、同エンジンでは排気側バルブだけをカムシャフトで駆動し、吸気側バルブは排気側カムシャフトに設けられたカムによ作られる油圧で間接的に開閉を行うのだといいます。そして油圧回路途上の設けられた電磁ソレノイドにより制御を行うのだといいます。すなわち、バルブ閉状態では、吸気用カムで生じた油圧通りにバルブは作動し、適宜電磁ソレノイドを開いて油圧を逃がすことで、バルブ開度を小さくしたり、低速回転の一部の範囲のことでしょうが、ソレノイドの開閉を繰り返すことで、バルブの2度開きもできてしまうということだそうです。これにより。BMWのバルブトロニックと同様に、スロットルバルブを不要として吸気絞り損失の低減を図るだけでなく、バルブ開角度も変化させることができるという優れた点がある様です。
この新機構は、フィアットグループのFPT(フィアット・パワートレーン・テクノロジー社)により開発されたものだそうです。実物に触れた訳ではないですが、油圧を使っての駆動となると、バルブ系の剛性低下から高回転での追随は困難さが生じるとも思えてしまいます。しかし、ターボ付きエンジンですから。それほどの高速回転型エンジンにする必要はないのでしょう。しかし、バルブトロニック等では、アイドルも含めた極低回転域でのバルブ開度のバラツキにシビア(開度ストローク±0.2とも)で、バラツキ大となるとエンジン振動およびトルク変動が大きくなってしまいます。この辺りの精度を保てるのか、もしくは補正できるのか疑問を感じます。まあしかし、バルブトロニック等よりメカ的にシンプルで面白い機構とは感じられます。フィアットグループでは、今後も同機構の拡販を図って行くのでしょう。
これは、BMWの開発したバルブトロニックや追随するトヨタやニッサンの同様機構と類似のバルブ開度の可変機構に新しいアイディアを取り入れたものなのです。その機構の概要は、同エンジンでは排気側バルブだけをカムシャフトで駆動し、吸気側バルブは排気側カムシャフトに設けられたカムによ作られる油圧で間接的に開閉を行うのだといいます。そして油圧回路途上の設けられた電磁ソレノイドにより制御を行うのだといいます。すなわち、バルブ閉状態では、吸気用カムで生じた油圧通りにバルブは作動し、適宜電磁ソレノイドを開いて油圧を逃がすことで、バルブ開度を小さくしたり、低速回転の一部の範囲のことでしょうが、ソレノイドの開閉を繰り返すことで、バルブの2度開きもできてしまうということだそうです。これにより。BMWのバルブトロニックと同様に、スロットルバルブを不要として吸気絞り損失の低減を図るだけでなく、バルブ開角度も変化させることができるという優れた点がある様です。
この新機構は、フィアットグループのFPT(フィアット・パワートレーン・テクノロジー社)により開発されたものだそうです。実物に触れた訳ではないですが、油圧を使っての駆動となると、バルブ系の剛性低下から高回転での追随は困難さが生じるとも思えてしまいます。しかし、ターボ付きエンジンですから。それほどの高速回転型エンジンにする必要はないのでしょう。しかし、バルブトロニック等では、アイドルも含めた極低回転域でのバルブ開度のバラツキにシビア(開度ストローク±0.2とも)で、バラツキ大となるとエンジン振動およびトルク変動が大きくなってしまいます。この辺りの精度を保てるのか、もしくは補正できるのか疑問を感じます。まあしかし、バルブトロニック等よりメカ的にシンプルで面白い機構とは感じられます。フィアットグループでは、今後も同機構の拡販を図って行くのでしょう。