私の思いと技術的覚え書き

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押し黙るオピニオンリーダー

2011-09-28 | コラム
 オピニオンリーダーとは、周辺への影響度を持つ者のことを指します。この世の組織なるものは、おおよそ縦の関係(職階)などにより指揮がなされますが、交差する横の関係として、世論や組織内意見の形成に果たすオピニオンリーダーの影響力も無視し得ないものと感じます。

 ちなみに会社組織における営業職などでは、オピニオンリーダーと想定される人物の攻略は、他への影響度ということから重点目標となることでしょう。また、営業職でなくとも、私が多少は経験した保険会社における調査員としての経験でも同様な意識を持ったものでした。

 さて、オピニオンリーダーは、必ずしもその道のプロだから、その意見が影響を与えると云うとはない様に感じます。日頃から触れ合う中での人格者としての信頼感だとかによって、例えその方の専門外のことであっても、あの方が判断するのだからと共感が生まれて来るのだと思えます。そんな意味で、テレビ等で目にする高名な評論家やタレントなどは、オピニオンリーダーとしても大きな影響度を持つはずです。

 これらオピニオンリーダー達の、今回の原発事故問題についての発言を聞く中で、肯定にせよ否定にせよ態度を明確にする者と、押し黙る者とがある様に思われます。反原発では、役者やタレントの中に、強い発言や行動を取る方もいて、勇気ある方だと驚くこともあります。また、映画監督では、宮崎駿氏は過去の作品にも反核・反原発の意志を表してきたことは明かです。また、高名な故黒澤明監督も、「生きものの記録」や「夢」などの作品において、反核・反原発の意志を持っていたことは確かでしょう。

 それにしても、日頃下らない言葉で世間をおちょくる発言を繰り返す、いわゆる「お笑い系」のタレントで押し黙る者が多い様に感じるのは私だけでしょうか。少なくとも自他共にオピニオンリーダーたることを自認する者は、どっちつかずの日和見ではなく、態度を明確にすることがオピニオンリーダーのリーダーたる所以だと思うのです。



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