私の思いと技術的覚え書き

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地殻は塑性体か弾性体か?

2011-05-28 | 技術系情報
 過去から、主に金属やクルマの衝突における弾性とか塑性の話を記してきました。そんな中、大地たる地殻が塑性体か弾性体かを考えて見たいと思います。
 大地の上に、ゴムまりの様なそれ自体に強い弾性を持たない物体を落としても、ほとんど反発は生じないし、一見するとほとんど塑性体の様にも感じてしまいます。
 しかし、そもそも地震が生じる原因は、地殻内に歪みエネルギーが蓄積され、それに限界が生じた時、一気にエネルギーが放出される訳ですから、正に弾性体としての性質がある故のことなどです。
 また、地震動はその規模の大きさに応じ、周辺に減衰しながら伝わりますが、これも塑性体であれば伝わるはずもなく、弾性体であることが判ります。
 ところで、地震学の本によれば、地震が起こる際は、何らかの前兆現象はある様子は見られるものの、決め手となる学問上の法則は見い出されていないのが現状です。今次の東北大震災はマグネチュード9.0(暫定)と聞きますが、もし、これが予測できたと仮定してのことを記します。
 もし、マグネチュード9の巨大地震が予測できたとして、被害軽減のために事前に何らかの人為的なこと(地下爆発など)で小さな地震を起こし、被害軽減を考えたとします。ところが、マグネチュードが1増加するとエネルギーは32倍となるそうです。従って、例えばマグネチュード9を6まで低下させようとすれば、32×32×32=約33千回のマグネチュード6の地震を起こさなければならず、とても実現はできた話ではないのだそうです。



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