私の思いと技術的覚え書き

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最新型潜水艦が衝突事故か

2021-02-09 | 事故と事件
 8日午後、高知県足摺岬沖で、海自最新鋭潜水艦「そうりゅう」と民間商船が衝突する事故があった様だ。
 この事故で、「そうりゅう」の艦橋付近とそこに付く右側潜舵が曲がっている写真が公開されている。

 現在のところ、相手となる商船の状態は未公開だが、数千トンを超すそこそこ大型船だと想像する。小型船なら、そもそも、潜水艦側にこれだけ変形を与える衝突だと、沈没してしまうだろう。

 また、艦橋部が損傷していることから、「そうりゅう」は浮上中だったのではないだろうか。詳しくは知らぬが、一般的に潜水艦は浮上時に、ソナー探知や潜望鏡で周辺に他船舶など障害がないのを確認して浮上するのだろうが。

 たいぶ以前(S63年)に東京湾・横須賀沖で海自「なだしお」が漁船と衝突して、漁船が沈没し多数が死亡した事件があったことを思い出す。何れにしても、もし浮上行動中に衝突したとしたら圧倒的に潜水艦側に非があることから、たぶん艦長(佐官級だろう)は更迭されることになろう。

 なお、私は今回事故の責任の有無は関係なく、自衛隊はわが国の安全保障を確保するために絶体必用な組織だと思っている。今回事故も、左翼陣営は様々な非難を繰り返すことだろうが、反省すべきはするとして、めげずに精励して戴きたい。

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衝突で艦橋にゆがみ、かじ折れる 潜水艦事故、通信一時不能に
2021年2月9日 11時17分 (共同通信)
 高知港沖合で調査が始まった民間商船と衝突した潜水艦「そうりゅう」。船体中央から横に延びる右舷側の「潜舵」(手前)が折れ曲がっている=9日午前8時10分(共同通信社ヘリから)
 民間商船と衝突事故を起こし、船体の一部を損傷した海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」=8日午後、高知県足摺岬沖(第5管区海上保安本部提供)
 海上自衛隊の潜水艦「そうりゅう」が高知県足摺岬沖で民間商船と衝突した事故で、そうりゅうは艦橋のゆがみや、船体中央から横に延びる「潜舵」のうち右舷側が折れ曲がるなどの損傷があったことが9日、海自への取材で分かった。潜舵は航行時の深さを調整する役割がある。そうりゅうはアンテナも損傷して外部との通信が一時不能になり、事故発生を連絡できるまで3時間以上かかる結果になった。
 第5管区海上保安本部(神戸)は、9日午前7時から高知港でそうりゅうの調査を始め、原因究明に乗りだした。海自も8日に事故調査委員会を設置しており、当時の詳しい状況の解明を進める。

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