ふらりと立ち寄った板金屋さんで、今売れてる軽であるNボックスの前部骨格を見る機会がありました。見積、修理屋としての勝手な意見を記してみます。
フロントサポート(ホンダでは昔からバルクヘッドと称す)を眺めると、板金組立の構造で上部のみ一部ボルト結合という旧来からの一般的構造です。問題視するのは、そのフロントサポートの左右サイドを構成しつつ、後方のインナーフェンダー(エプロン)へ結合しているアーチ状の構造です。このデザイン手法はオディッセイ辺りからホンダが取り入れたボデーワークですが、曲面となるアーチ部は、衝突の際に非常に応力が集中し易く、幾らボックス断面にしようと、それほど剛性を高めるのも困難でしょう。しかも、閉断面だから故に座屈でもしたら、その修復には時間を要します。
Nボックスの華奢なアーチ形状からは、一定以上大きな事故では、こんなアーチはあってもなくても衝突安全性に変化は生じない想像されます。しかし、小さな事故でも、アーチの位置を復元しないことには、フロントサポートがまともに付かず、従ってフロントバンパーも同様にまともに付かないでしょう。そしてアーチ部を復元するために、溶接部位を切り離しもしくは接合を要すなど、費用が膨らみます。
フロントサポート(ホンダでは昔からバルクヘッドと称す)を眺めると、板金組立の構造で上部のみ一部ボルト結合という旧来からの一般的構造です。問題視するのは、そのフロントサポートの左右サイドを構成しつつ、後方のインナーフェンダー(エプロン)へ結合しているアーチ状の構造です。このデザイン手法はオディッセイ辺りからホンダが取り入れたボデーワークですが、曲面となるアーチ部は、衝突の際に非常に応力が集中し易く、幾らボックス断面にしようと、それほど剛性を高めるのも困難でしょう。しかも、閉断面だから故に座屈でもしたら、その修復には時間を要します。
Nボックスの華奢なアーチ形状からは、一定以上大きな事故では、こんなアーチはあってもなくても衝突安全性に変化は生じない想像されます。しかし、小さな事故でも、アーチの位置を復元しないことには、フロントサポートがまともに付かず、従ってフロントバンパーも同様にまともに付かないでしょう。そしてアーチ部を復元するために、溶接部位を切り離しもしくは接合を要すなど、費用が膨らみます。
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