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二輪車用エアバッグが開発されているという

2023-07-11 | コラム
二輪車用エアバッグが開発されているという
 この記事を見て、二輪車の場合は何処まで効果を生むか疑問を感じる。
 と云うのは、二輪車の場合、車体と体の位置関係はシートに背もたれがないことでも判るが、かなり自由度が必用がことが、工学的ににも理解できるだろう。これは、得にレーシング走行する場合をイメージすれば、急加速では浮き上がる前輪を押さえつつ、後輪の設置力に配慮しつつ、前後で体の位置とか姿勢を変えているとか、コーナリングにおいて、車体の傾きとライダーの傾きが必ずしも一致しないなど、車体+ライダーのの重量に対し、占めるライダーの重量の占める大きさが、四輪車に比べ極めて大きく、高速で運動しようとするほど、ライダーの姿勢や位置のコントロールの適切さが、以下に影響するかということが判る。このことは、必ずしも極限を追求する高速レーシング走行に限らず、一般路でのライディングでもあり得る。

 以上のことを前提に、四輪車のエアバッグに必ず頭に付けられるSRSとはサプリメンタル・レストレイント・システムとは補助的なという意味だ。つまり、補助に対する本体はシートベルトであり、身体拘束の基本はこれにある。シートベルトは、体の頭部以外を拘束できるが、頭部は拘束できないために、前傾する頭部を受け止めるのがSRSエアバッグということだ。

 以上のことを意識し、二輪車のエアバッグを考察すると、二輪車で車体と体をシートベルトで拘束することは、その動的特性から不可能なことは理解できるだろう。となると、体とエアバッグの位置関係が保障できないエアバッグが何処まで意味をなすのか、極めて難しいことが理解できるだろう。

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バイクの「車載エアバッグ」は普及する? クルマでは歩行者保護のエアバッグなど発展も進んでいるけれど
モーサイ 7/11(火) 17:11配信
URL:https://news.yahoo.co.jp/articles/48d9cf08e52c6b6fd4921748477a015cf325b2e1

「交通死亡事故ゼロ」を目指し、各自動車メーカーは様々な取り組みを行っている
バイク用車載エアバッグの普及が2025年以降に進む!?
 今日、カーボンニュートラルを実現するために自動車業界の技術や資本が集中していると思いがちですが、じつは世界中の自動車メーカーやサプライヤーでは「交通死亡事故ゼロ」を目標に掲げていることが少なくありません。
 日本メーカーでいえば、停止まで対応した衝突被害軽減ブレーキ「アイサイト」を実現したことでしられるスバルは、2030年までにスバル車が関わる交通死亡事故ゼロを目指しています。
そうした流れは二輪メーカーにも影響しています。二輪での交通死亡事故ゼロというのは素人目にもハードルが高いことは明白でしょうが、二輪・四輪の両方を生産しているホンダは、2050年にすべてのホンダ車がかかわる交通死亡事故ゼロを目指して様々な技術開発をしています。
 たとえば二輪と四輪が関係する死亡事故では交差点での「右直事故」が多いと言われますが、右折する車両のセンサーで直進してくる車両を検知し、そうしたシチュエーションでの交通事故を減らすためのシステム開発を行うなど、先進安全機能は確実に進化しています。
車両同士がぶつかるような事故の発生を減らすことも必要ですが、それでも事故自体をゼロにするのは難しいのも事実。そこで事故が起きてしまったときの被害を低減するメカニズムの開発も進んでいます。以下省略


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