私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

信義則とは?

2018-03-16 | コラム
 信義則とは信義誠実の原則のことで、元来は人が社会的生活する中において、互いに相手の信頼に背かず誠意を持って対応するという、ごく当たり前の道徳たる規範であって法原則ともなっている。日本では民法第1条の中で明文化されている。噛み砕いて云えば、互いが約束(契約)を成したる場合、相互に相手の信頼を裏切らない様に、適宜の報告、嘘は付かない、成すべきことを履行するなど誠実に対応するという極々当たり前のことである。

 それと、官僚とか大企業の役員の不作為ということが問題になる場合があるが、知っていて対策とか警告を発しなければならないのに、あえて(知らなかったなどとして)無視するなどのことである。道徳的にも、それなりの職権を有する者は、成したること、成さなかったこと、それぞれの責任が同等に要求されるのだろう。よく官僚の上位者とか企業役員が「私は知らなかった」と責任を否定する発言を聞くことがある。しかし、配下たる者が余程に周到かつ悪質な隠蔽があったことを証明できなければ、責任は逃れられないと思う。報告がなかったではなく、報告すべき監督を怠った管理・監督責任を問われるということだろう。

 しかるに、政治家、官僚、大企業の経営者とか役員ども、つまりエスタブリッシュメントとも呼ばれる奴らが、問題をはぐらかし逃げる姿を見るにつけ、誠に腹立たしいと思うのは私だけではないだろう。一方、自己の業務もしくは好意から行った誠意ある行為が、何ら気配りも礼もない対応として打ち砕かれたとき、それに怒りを感じないお釈迦様の様な者も少ないというのは誰もが理解するところであろう。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。