下田市田牛かいわい

　下田市に田牛（とうじと読む）という海縁の場所がある。そこに竜宮窟と田牛サンドスキー場という、ちょっと面白い景観の地が隣り合ってあることを知り先日探索したので書き記してみたい。

①竜宮窟
　ここは、海縁の崖が波の浸食で作られる海食洞というのが、天井が崩落して作られた奇景を作っている場所だ。類似のもっと大きな規模で、遊覧船が洞内に入ってＵターンできるのが西伊豆・堂ヶ島に「天窓洞」というのがあるが、それの小規模なものだ。

　同場所は、道沿いの駐車場から、ものの100ｍも歩かずに、地下３回分程度の階段を下ると、洞の下面に出ることができる。また、別の遊歩道を歩くと、洞の上部をぐるっと１周しつつ、上から洞内を眺めることができる。

②サンドスキー場
　先の、竜宮窟の洞上の遊歩道を歩くと、隣接した海縁の砂浜が、急傾斜の斜面を形成しているサンドスキー場の奇景を眺めることができる。どうして、砂がこの様な傾斜を作り出すのか不思議に思わないだろうか。これは、海から吹き付ける風が、砂丘の両側にそびえる壁で集中することで、風の風力が増す現象にあると知る。いわゆる、ビル群の下部歩道を歩く特感じる強いビル風と同じ現象で、砂が上部に吹き上げられこの形状を維持しているということだ。