豊橋駅近くの住宅街事故・一通逆走車とマイクロバス衝突横転・死傷者あり
この交通事故は豊橋市のJR豊橋駅にほど近い地で10/28夕刻の事故だという。事故は十字型交差路で、一方が乗用車でもう一方が、マイクロバスの車両同士の事故だ。マイクロバスは進行方向左側に横転し、その後車両前部を電柱にぶつけた様な損傷までを生じており、マイクロバスの1名が死亡、他12名が病院に搬送されたという。
本事故は、いわゆる交差路における出合い頭事故であるが、何故にマイクロバスが横転するに至ったのか事故の主原因は何かについて、Net上からさまざまな事故直後の車両の位置や損傷状況、そして事故現場の様子がGoogleMAPで読み取れるので、興味深く記録しておきたい。
1.双方車両の損傷と停止位置
➀乗用車
写真のとおりのレクサス何とかいうSUVに属する車両だ。損傷は車両前部で有るが、損傷形態として首振り損傷(変形)とか鼻曲がり変型と呼ばれる状態で、車両前部が押し込まれると同時に左方向へ引かれ歪んでいる状態を呈している。
②マイクロバス
写真をNet上から何枚か抜き出してみたが、事故車は左側に横転しているのだが、その横転した上部の後側部(後輪から後ろバンパーまで)に凹損が観察でき、これが相手となる乗用車とぶつかった位置であろう。この手のマイクロバスは全長が7mであるが、運転席は交差点を抜けきった位置で、相手乗用車が左後側部に衝突したのだろう。こうなると、マイクロバスは大幅な偏心衝突となるから、車両後方が右方向へ振り出される左廻りのスピンモードに入ったであろう。
マイクロバスの速度は不明だが、徐行とか微速というレベルにないことは確かで、一般論とか後ほど記す、転覆後に電柱と衝突して前面状部(左右アッパーピラー部)が大きく変形しているが、そのことを加味すると40km/n程度は少なくともあったと見るべきだろう。
なお、転覆状態のマイクロバスの前輪は、目視でやや右方向に転蛇されている状態だと云うことが判るが、これは強烈な左廻りのスピンモードになった結果として、バス運転手は進行方向左側の建物等に突っ込むと反射的に右に転蛇したと想像できる。
交差点での出合い頭事故で、一方車両が横転する事故と云うのは一定数目にするが、➀転覆する車両は強いスピンモードとなっていること、②比較的車高の高い車両というのが現実の事故を見て来た中での実態だろう。このことは、仮に速度が40km/hを越える速度での走行中、ステアリングを目一杯急激に切って最小回転半径の状態に陥らせたとしたら、車両は横転(オールオーバー)するだろうことは理解できるはずだ。今次の事故の様なスピンモードは、最小回転半径を下回る様な小さな旋回半径での動きであり、車高の高い車両はロールオーバーしてしまうということだ。
一方、マイクロバスの相手方となる乗用車だが、先の添付写真からその後方から進行してきたと思いがちとなるが、それなら、マイクロバスと同一進行方向であり、今回の形態の事故は起こり得ない。事故現場の様子とか、マイクロバスの衝突変形位置を考え合わせると、この乗用車も進行方向から約90度スピンして停止していることが判る。こちらも、かなり短時間の中での最小回転半径を下回る急激な旋回運動だが、転覆など起こしてはいないというところに、車両の重心位置という大きなファクターがあるのだろう。
2.事故状況の推定
本事故の場所特定はGoogleMAPから行ったが、当該事故交差点の座標は以下の如く記しておくので、関心ある方は、同マップ検索欄に貼り付けて付近を眺めて欲しい。何れにしても、乗用車の進行してきた道路は、当外交差路までは一方通行であり、その逆走で交差点に進入していることが伺える。なお、これだけの乗用車前部の潰れ具合とか前輪が直進状態であることから、乗用車は当該交差路を直進しようとしていたのであろう。当該交差路から先は、一通ではなく片側相互通行の普通の道だ。地図で現場周辺を眺めると、現場はJR豊橋駅西口に比較的近い住宅街だが、交差路が多いが一通規制となっている道が多い。報道では乗用車運転手は「一方通行に気が付かなかった」と供述とあるが、案外この一通の先に自宅があるのではなかろうかとも想像してしまう。となると、目的地によっては自宅から大廻りして行くより、一通逆走した方が速いと恒常的に繰り返して今回の事故に至ったという可能性もあるのかもしれない。
なお、今回の事故の過失割合だが、相手側は一方通行逆走と云うことで、そもそも一時停止などの規制もないだが、著しい過失があったと云うこととなろう。一方、マイクロバス側はセンターラインのある道ではあるが、そのセンターラインは交差路内まで描かれている訳ではなく、しかもその道路幅が2倍を超える程広くないと云うことで、広路狭路の優先とか優先道路でもない。従って、本件の交差路は見通しの悪い交差路で徐行が求められる道であり、その辺りの過失はあるといえるだろう。
地図座標 34.75899917407312, 137.3817918251603
--------------------------------------------------------
逆走車運転の女、飲酒なし 愛知・豊橋、バス死亡事故
共同通信 10/29(土) 15:17配信
愛知県豊橋市で一方通行を逆走した乗用車がマイクロバスに衝突し男性が死亡した事故で、乗用車を運転していた無職伴幸子容疑者(51)=自動車運転処罰法違反(危険運転致死)の疑いで逮捕=から、アルコールが検出されなかったことが29日、豊橋署への取材で分かった。「一方通行に気が付かなかった」と供述しており、署は走行経路など事故に至った状況を詳しく調べている。
亡くなったのはインドネシア国籍の派遣社員エラン・セピアワンさん(28)。死因は頭部外傷だった。
バスは衝突後に横転。18人が乗車しており、エランさんの他に12人が病院に搬送された。伴容疑者も軽傷を負った。
この交通事故は豊橋市のJR豊橋駅にほど近い地で10/28夕刻の事故だという。事故は十字型交差路で、一方が乗用車でもう一方が、マイクロバスの車両同士の事故だ。マイクロバスは進行方向左側に横転し、その後車両前部を電柱にぶつけた様な損傷までを生じており、マイクロバスの1名が死亡、他12名が病院に搬送されたという。
本事故は、いわゆる交差路における出合い頭事故であるが、何故にマイクロバスが横転するに至ったのか事故の主原因は何かについて、Net上からさまざまな事故直後の車両の位置や損傷状況、そして事故現場の様子がGoogleMAPで読み取れるので、興味深く記録しておきたい。
1.双方車両の損傷と停止位置
➀乗用車
写真のとおりのレクサス何とかいうSUVに属する車両だ。損傷は車両前部で有るが、損傷形態として首振り損傷(変形)とか鼻曲がり変型と呼ばれる状態で、車両前部が押し込まれると同時に左方向へ引かれ歪んでいる状態を呈している。
②マイクロバス
写真をNet上から何枚か抜き出してみたが、事故車は左側に横転しているのだが、その横転した上部の後側部(後輪から後ろバンパーまで)に凹損が観察でき、これが相手となる乗用車とぶつかった位置であろう。この手のマイクロバスは全長が7mであるが、運転席は交差点を抜けきった位置で、相手乗用車が左後側部に衝突したのだろう。こうなると、マイクロバスは大幅な偏心衝突となるから、車両後方が右方向へ振り出される左廻りのスピンモードに入ったであろう。
マイクロバスの速度は不明だが、徐行とか微速というレベルにないことは確かで、一般論とか後ほど記す、転覆後に電柱と衝突して前面状部(左右アッパーピラー部)が大きく変形しているが、そのことを加味すると40km/n程度は少なくともあったと見るべきだろう。
なお、転覆状態のマイクロバスの前輪は、目視でやや右方向に転蛇されている状態だと云うことが判るが、これは強烈な左廻りのスピンモードになった結果として、バス運転手は進行方向左側の建物等に突っ込むと反射的に右に転蛇したと想像できる。
交差点での出合い頭事故で、一方車両が横転する事故と云うのは一定数目にするが、➀転覆する車両は強いスピンモードとなっていること、②比較的車高の高い車両というのが現実の事故を見て来た中での実態だろう。このことは、仮に速度が40km/hを越える速度での走行中、ステアリングを目一杯急激に切って最小回転半径の状態に陥らせたとしたら、車両は横転(オールオーバー)するだろうことは理解できるはずだ。今次の事故の様なスピンモードは、最小回転半径を下回る様な小さな旋回半径での動きであり、車高の高い車両はロールオーバーしてしまうということだ。
一方、マイクロバスの相手方となる乗用車だが、先の添付写真からその後方から進行してきたと思いがちとなるが、それなら、マイクロバスと同一進行方向であり、今回の形態の事故は起こり得ない。事故現場の様子とか、マイクロバスの衝突変形位置を考え合わせると、この乗用車も進行方向から約90度スピンして停止していることが判る。こちらも、かなり短時間の中での最小回転半径を下回る急激な旋回運動だが、転覆など起こしてはいないというところに、車両の重心位置という大きなファクターがあるのだろう。
2.事故状況の推定
本事故の場所特定はGoogleMAPから行ったが、当該事故交差点の座標は以下の如く記しておくので、関心ある方は、同マップ検索欄に貼り付けて付近を眺めて欲しい。何れにしても、乗用車の進行してきた道路は、当外交差路までは一方通行であり、その逆走で交差点に進入していることが伺える。なお、これだけの乗用車前部の潰れ具合とか前輪が直進状態であることから、乗用車は当該交差路を直進しようとしていたのであろう。当該交差路から先は、一通ではなく片側相互通行の普通の道だ。地図で現場周辺を眺めると、現場はJR豊橋駅西口に比較的近い住宅街だが、交差路が多いが一通規制となっている道が多い。報道では乗用車運転手は「一方通行に気が付かなかった」と供述とあるが、案外この一通の先に自宅があるのではなかろうかとも想像してしまう。となると、目的地によっては自宅から大廻りして行くより、一通逆走した方が速いと恒常的に繰り返して今回の事故に至ったという可能性もあるのかもしれない。
なお、今回の事故の過失割合だが、相手側は一方通行逆走と云うことで、そもそも一時停止などの規制もないだが、著しい過失があったと云うこととなろう。一方、マイクロバス側はセンターラインのある道ではあるが、そのセンターラインは交差路内まで描かれている訳ではなく、しかもその道路幅が2倍を超える程広くないと云うことで、広路狭路の優先とか優先道路でもない。従って、本件の交差路は見通しの悪い交差路で徐行が求められる道であり、その辺りの過失はあるといえるだろう。
地図座標 34.75899917407312, 137.3817918251603
--------------------------------------------------------
逆走車運転の女、飲酒なし 愛知・豊橋、バス死亡事故
共同通信 10/29(土) 15:17配信
愛知県豊橋市で一方通行を逆走した乗用車がマイクロバスに衝突し男性が死亡した事故で、乗用車を運転していた無職伴幸子容疑者(51)=自動車運転処罰法違反(危険運転致死)の疑いで逮捕=から、アルコールが検出されなかったことが29日、豊橋署への取材で分かった。「一方通行に気が付かなかった」と供述しており、署は走行経路など事故に至った状況を詳しく調べている。
亡くなったのはインドネシア国籍の派遣社員エラン・セピアワンさん(28)。死因は頭部外傷だった。
バスは衝突後に横転。18人が乗車しており、エランさんの他に12人が病院に搬送された。伴容疑者も軽傷を負った。