トヨタリコール溶接漏れは何故生じたのか
先のブログでも4/14付けのリコールは、同一リコール内に2つのリコールがあり、対象車両の一致するものもあることから、2つ不具合を1つのリコールとして届け出ている。1つめリコールは、ESCの制御プログラムの不良でバージョンアップするといつものものだ。
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ただし2つめのリコールは本来の溶接(スポット溶接)がなされていない可能性をもつものとして、もしそうであったら、納車済みの車両の骨格部の追加溶接を行うとなるリコールは極めて希だろう。私自身は過去知見する限り、マフラーなどであくまで付属品とかなら幾らかはその様な案件は見て来たが、今次のモノコックの基幹部位でそのまま出荷されていたことを驚くのだ。
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この2つめのリコールは対象台数も少ないのだが、同じNX車でも対象と対象でないものがあるのだが、おそらく九州宮田工場のラインは2本あり、その1方のラインで、スポット溶接機のティーチングで欠落させたことがまずあったと思える。そして、ティーチング後、全スポット点数と溶接の状態を評価する作業において、その欠落が見落とされてしまったということがあろう。
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これでボデー組み立てラインは動き出し約4ヶ月間製造を継続していたのだろうが、今年2月に入って相互のラインを比べて、スポット点数で片側10点ほどの欠落を発見した者が居たと想像できる。そこで、これかから生産するものを正常化させると共に、未だラインの中にある車両については、ドタバタで移動させたりして、当該溶接やり直しラインに復帰させたのではなかろうか。もしかすると、一部ラインの車両で、既に塗装工程まで進んでいた車両など、もしかすると生産のVIN欠番が生じているのかもしれない。
しかし、ティーチングを行って、実際の溶接が終わったところで、まず全溶接箇所が漏れなく打点されていること、その溶接は欠陥なく問題ないことを点検することは、十分ルーチン化かなされてるだろうし、この業に就くのはトヨタ自工の現場としては、一般の従業員より職階の高い者が行うはずであるがスルーしてしまっていることに驚くのだ。
このティーチングとその後の確認というのは、おそらく一人で行うのではなく、複数人以上で再確認しつつ確実を記すはずだ。それでないと、多くの不良品を生み出してしまい、出荷前の工場ラインの先に流れたとしても、塗装とかの工程に入ってしまえば、工場の補修ラインで行うことになるが、車体が組み立て状態だとスポット溶接をできなくなり、お釈迦で潰しVIN欠番とした車両が出ているかもしれない。この場合、国内受注などでは、個別車の注文内容で主に後工程での艤装品が変わって来るとか、色々な不整合で、既に納期が相当伸びているユーザー向けのもあるところを勘案しつつ承知の上で出荷させ、リコール対応という方針に変えたのかもしれない。
このスポットの欠落だが、塗装の施工、エンジンや配管配線などの艤装品の組付けを済ますと、相当に判別を行うのが困難となる。この事態が発覚した当時のプラント内は、阿鼻叫喚こそ生じないが、一部の上級技能者は、どうしようと途方にくれつつ、相当な残量やら今まだかつてやったことない経験をしたのではないかと思う。ただし、この対応には大きなムダが生じたが、従業員にとっては将来の一つの修羅場体験として良い経験を与えたという意味はあるのではないだろうか。(あくまで黒歴史としての体験だが)
しかし、既にNet書き込みには、「ぶつかる前から事故車状態」などと、ユーザーの不信を受ける様な書き込みがなされているので、販売ディラーは販売条件とか返品ということを要請するユーザーまでも出る可能性はあり得ると想像する。
#レクサスNXでフロント骨格のスポット溶接もれのまま集荷された可能性がある
先のブログでも4/14付けのリコールは、同一リコール内に2つのリコールがあり、対象車両の一致するものもあることから、2つ不具合を1つのリコールとして届け出ている。1つめリコールは、ESCの制御プログラムの不良でバージョンアップするといつものものだ。
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ただし2つめのリコールは本来の溶接(スポット溶接)がなされていない可能性をもつものとして、もしそうであったら、納車済みの車両の骨格部の追加溶接を行うとなるリコールは極めて希だろう。私自身は過去知見する限り、マフラーなどであくまで付属品とかなら幾らかはその様な案件は見て来たが、今次のモノコックの基幹部位でそのまま出荷されていたことを驚くのだ。
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この2つめのリコールは対象台数も少ないのだが、同じNX車でも対象と対象でないものがあるのだが、おそらく九州宮田工場のラインは2本あり、その1方のラインで、スポット溶接機のティーチングで欠落させたことがまずあったと思える。そして、ティーチング後、全スポット点数と溶接の状態を評価する作業において、その欠落が見落とされてしまったということがあろう。
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これでボデー組み立てラインは動き出し約4ヶ月間製造を継続していたのだろうが、今年2月に入って相互のラインを比べて、スポット点数で片側10点ほどの欠落を発見した者が居たと想像できる。そこで、これかから生産するものを正常化させると共に、未だラインの中にある車両については、ドタバタで移動させたりして、当該溶接やり直しラインに復帰させたのではなかろうか。もしかすると、一部ラインの車両で、既に塗装工程まで進んでいた車両など、もしかすると生産のVIN欠番が生じているのかもしれない。
しかし、ティーチングを行って、実際の溶接が終わったところで、まず全溶接箇所が漏れなく打点されていること、その溶接は欠陥なく問題ないことを点検することは、十分ルーチン化かなされてるだろうし、この業に就くのはトヨタ自工の現場としては、一般の従業員より職階の高い者が行うはずであるがスルーしてしまっていることに驚くのだ。
このティーチングとその後の確認というのは、おそらく一人で行うのではなく、複数人以上で再確認しつつ確実を記すはずだ。それでないと、多くの不良品を生み出してしまい、出荷前の工場ラインの先に流れたとしても、塗装とかの工程に入ってしまえば、工場の補修ラインで行うことになるが、車体が組み立て状態だとスポット溶接をできなくなり、お釈迦で潰しVIN欠番とした車両が出ているかもしれない。この場合、国内受注などでは、個別車の注文内容で主に後工程での艤装品が変わって来るとか、色々な不整合で、既に納期が相当伸びているユーザー向けのもあるところを勘案しつつ承知の上で出荷させ、リコール対応という方針に変えたのかもしれない。
このスポットの欠落だが、塗装の施工、エンジンや配管配線などの艤装品の組付けを済ますと、相当に判別を行うのが困難となる。この事態が発覚した当時のプラント内は、阿鼻叫喚こそ生じないが、一部の上級技能者は、どうしようと途方にくれつつ、相当な残量やら今まだかつてやったことない経験をしたのではないかと思う。ただし、この対応には大きなムダが生じたが、従業員にとっては将来の一つの修羅場体験として良い経験を与えたという意味はあるのではないだろうか。(あくまで黒歴史としての体験だが)
しかし、既にNet書き込みには、「ぶつかる前から事故車状態」などと、ユーザーの不信を受ける様な書き込みがなされているので、販売ディラーは販売条件とか返品ということを要請するユーザーまでも出る可能性はあり得ると想像する。
#レクサスNXでフロント骨格のスポット溶接もれのまま集荷された可能性がある