写真(上)は、古民家の太い梁を見たものです。梁の表面には、鱗状の模様で凹凸が生じていますが、これは往時の製法として「ちょうな」(片手で振り下ろす弓形のノミ状刃の工具)を使用したものだと判ります。当時でも、より美観が求められる部位は、カンナ仕上げがなされたのでしょうが、この様な凹凸ある素朴な仕上げの中に、如何にも人が時間を要して作ったのだと云うことに感心します。
写真(下)は、ホンダが黎明期の頃に活躍した二輪グランプリレーサーですが、アルミ製のカウリングは、如何にも手叩きで製作したことが判る様に、小さい凹凸が残されています。更に、時間を掛け、叩き均していけば、プレス加工と変わらぬ程までの平滑さも得られるのでしょう。しかし、現状で走りの性能には必用にして十分と云うことなのでしょう。しかし、アルミ平板から、ここまでのカウリングを手際よく作った、職人仕事には感心します。
現在では、CNCマシニングセンター等の工作 機械を使用して、特に職人としての練度がなくても高品質な製品が生み出される時代です。しかし、これら高精度の工作機械でミクロンオーダーの精度を得るためには、それ以上の精度を持ったベッド(基準面)や定盤を作る必用があるそうです。そのためには、機械加工した平面を「きさげ」(ノミ状の手工具)を使用して人が手作業で、高い部分を削っていく作業によって得られるのだそうです。これも正に現代の職人仕事の一つと思います。
写真(下)は、ホンダが黎明期の頃に活躍した二輪グランプリレーサーですが、アルミ製のカウリングは、如何にも手叩きで製作したことが判る様に、小さい凹凸が残されています。更に、時間を掛け、叩き均していけば、プレス加工と変わらぬ程までの平滑さも得られるのでしょう。しかし、現状で走りの性能には必用にして十分と云うことなのでしょう。しかし、アルミ平板から、ここまでのカウリングを手際よく作った、職人仕事には感心します。
現在では、CNCマシニングセンター等の工作 機械を使用して、特に職人としての練度がなくても高品質な製品が生み出される時代です。しかし、これら高精度の工作機械でミクロンオーダーの精度を得るためには、それ以上の精度を持ったベッド(基準面)や定盤を作る必用があるそうです。そのためには、機械加工した平面を「きさげ」(ノミ状の手工具)を使用して人が手作業で、高い部分を削っていく作業によって得られるのだそうです。これも正に現代の職人仕事の一つと思います。