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東京赤羽台の住宅地・クレーン転倒・復旧難航?

2021-11-17 | 事故と事件
東京赤羽台の住宅地・クレーン転倒・復旧難航?
 11/16午前、東京北区赤羽台の住宅地でクレーンが転倒して、いかにも不安定そうな姿勢のままになっているとの報だ。

 報道や現場写真を見ると、現場は皇帝10m近くの擁壁状になった地形で、その底部の建物の解体工事を行っており、上部道路から移動式クレーンのブームを伸ばして、解体用の小型重機や解体資材の搬出を行うという極めて悪条件の現場環境の様に見受けられる。

 しかも、移動式クレーンを設置した道路は、かなりの下り勾配の傾斜路の様だ。この様な傾斜路にクレーンのアウトリガーを設置する場合、盤木などを積み重ねて、なるべくクレーン本体を水平状態にする要があるのだが、想像だが道路の舗装面が軟弱で、本来なら厚板鋼板を敷き詰めるなど養生をしなければならないのを、怠った様にも思えてしまう。

 事故は、下にある小型重機を釣り上げている最中に生じた様だが、盤木を支えている路面が陥没するなどして、盤木が外れたなどして、今回の状態に陥ったと想像できる。

 今回の様なクレーンの転倒事故では、より大型のクレーンを救援要請し、そこで転倒が転落など拡大しないような処置をしつつ、伸ばしたブームを切断するなどして、撤去するのが一般的な救援方法だろうと思えるが、別のクレーンを入れるにも、1本道のどん詰まりだとか、路盤が弱いという悪条件が重なり素直に救出が進まない様な状況ではないだろうか。



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東京・北区の住宅街でクレーン車が横転 道路でひび割れ発生
2021/11/16 13:34(最終更新 11/16 14:27) 毎日新聞
 16日午前10時ごろ、東京都北区赤羽台3で、建物の解体作業をしていた作業員の男性から「クレーン車が横転した」と110番があった。警視庁赤羽署によると、近くの道路に停車していたクレーン車が、崖下約5メートルの解体作業現場にあったショベルカーを引き上げようとしたところ横転した。クレーン車を操作していた男性作業員は自力で脱出し、けが人はいなかった。
 赤羽署によると、男性作業員は「地盤が緩んでクレーン車が傾き始めた」と説明。クレーン車の周囲の道路でひび割れが発生しており、同署が横転した原因を調べている。



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