ロシア擱座(かくざ)戦車から想像
ウクライナとロシア戦争のことは連日あれやこれやと報道がなされているのだが、どういう形にせよ、まずは1日も早い休戦になることを願うしかない。
ところで、軍事マニアという思いはないが、戦車や兵器など感心深く眺める。しかし、鉄の箱たる戦車でも、携帯用ロケットランチャー(最近聞かれるのは米ジャベリン)というもので、結構装甲が厚い戦車でも打ち抜いてしまうと云うのだから、戦車兵にとっては脅威だろう。
この厚い鉄の壁を打ち抜くのは、戦車対戦車だとAPFSDS弾というのがあるが、これは運動エネルギーによる貫通を意図するもので、なるべく単位当りの密度の高い砲弾(ダングステテンとか劣化ウラン製)を高初速で打ち出すというものだ。これは、重いものを高初速で発射する訳で、大きな反力を生じるので、歩兵が肩に担いで打てるというものでない。
歩兵用の対戦車兵器は、打ち出すというより、ロケットの様に自ら推進する弾を発射することで、ほとんど反力なく攻撃できるのが、RPGとかジャベリンの様なロケット(ミサイル)式の対戦車兵器なのだと想像している。
ところで、一般的な砲では、照準を合わせて目標までの距離により弾道運動することを前提に補正した起伏角で発射するという、いわば発射したら打ちっぱなしのものだ。ところが、ジャベリンなどの誘導弾兵器は、ロックオンして発射すると、その後の相手の移動とかにも対応して、ロックオンした目標にくっついて弾着する様だ。
こういう誘導弾兵器は、予て熱線追尾式とか電波追尾、水中では音響追尾(パッシブ&アクティブ)というのがあることを聞いていた。しかし、ジャベリンなどは、ロックオンして発射する誘導兵器なのだが、どうやら熱源の高いとかレーダー反射波でくっつくものでない様だ。つまり、想像となるが弾頭に付くカメラは赤外線カメラの様だが、ロックオンするとその相手物の形状(おそらく輪郭線形状)をメモリーに保存し、絶えずその同一形状のものを追い続ける動作をする様だ。
これ正に、将来の完全自動運転車を目指して開発競争が進んでいる運転支援装置で最近採用される様になったLiDARによる高速スキャニングをしているのと類似ではないだろうかと想像してしまう。
なお、以前のブログでも記しているが、携帯式対戦車兵器は着弾速度は運動エネルギー弾の様に高速ではないが、HEAT弾という対戦車榴弾(HEAT:High-Explosive Anti-Tank)を使用すると、対象物に密着したところで高温高速のメタルジェトで侵徹するというメカニズムと説明されている。しかも、ロシア戦車の写真などでは、砲塔の外周などに金属製の四角い弁当箱みたいなのが多数付いているが、これが爆発反応装甲というもので、ここに弾着すると、エアバックと考え方は似ているのだが、これがはじけることで、HEATのメタルジェットとなぎ払う効果を持つらしい。しかし、ジャベリンはタンデム弾と呼んでいるらしいが、HEATを縦に2弾重ねてあり、先頭が起爆後、僅かなタイムラグで2段目が起爆することで、爆発反応装甲に対応すると云うのだから、何とも兵器開発も底知れずの発展を続けている様だ。
最後に、2枚のロシア戦車の砲塔が外れたものを添付するが、この様に砲塔が吹き飛ぶという事例が何故起こるのか想像してみた。写真はそれぞれ別の戦車で、一体何処が被弾してこうなったのかを考えるのだが、そもそも砲頭部に被弾して貫通しても、こういう損傷にはならない様に思える。ただ、戦車の車体本体と砲塔の間付近に直撃弾を受ければ、それもあり得ると思うが、砲塔が外れた旋回円形の部位に内側に凹んだという損傷は見当たらないが、逆に外側に引っ張られた変形が生じているのを1枚の写真で観察できる。
と云うことは、戦車の内部で強い爆風が発生し砲塔を飛ばせているのだろうと思える。そして、こうなるのは被弾して貫通した爆発が、戦車の砲弾薬庫が誘爆していると想像するが本当かどうか真偽は分からない。
それと、この様なロシア戦車の写真が、果たしてイスラエルの攻撃で撃破なされたのか、それとも燃料とか故障で戦車を捨てるに際し、その再利用などを防ぐ目的で、ロシアが自ら破戒したのかという想像もするのだ。
#戦車の残骸写真から想像
ウクライナとロシア戦争のことは連日あれやこれやと報道がなされているのだが、どういう形にせよ、まずは1日も早い休戦になることを願うしかない。
ところで、軍事マニアという思いはないが、戦車や兵器など感心深く眺める。しかし、鉄の箱たる戦車でも、携帯用ロケットランチャー(最近聞かれるのは米ジャベリン)というもので、結構装甲が厚い戦車でも打ち抜いてしまうと云うのだから、戦車兵にとっては脅威だろう。
この厚い鉄の壁を打ち抜くのは、戦車対戦車だとAPFSDS弾というのがあるが、これは運動エネルギーによる貫通を意図するもので、なるべく単位当りの密度の高い砲弾(ダングステテンとか劣化ウラン製)を高初速で打ち出すというものだ。これは、重いものを高初速で発射する訳で、大きな反力を生じるので、歩兵が肩に担いで打てるというものでない。
歩兵用の対戦車兵器は、打ち出すというより、ロケットの様に自ら推進する弾を発射することで、ほとんど反力なく攻撃できるのが、RPGとかジャベリンの様なロケット(ミサイル)式の対戦車兵器なのだと想像している。
ところで、一般的な砲では、照準を合わせて目標までの距離により弾道運動することを前提に補正した起伏角で発射するという、いわば発射したら打ちっぱなしのものだ。ところが、ジャベリンなどの誘導弾兵器は、ロックオンして発射すると、その後の相手の移動とかにも対応して、ロックオンした目標にくっついて弾着する様だ。
こういう誘導弾兵器は、予て熱線追尾式とか電波追尾、水中では音響追尾(パッシブ&アクティブ)というのがあることを聞いていた。しかし、ジャベリンなどは、ロックオンして発射する誘導兵器なのだが、どうやら熱源の高いとかレーダー反射波でくっつくものでない様だ。つまり、想像となるが弾頭に付くカメラは赤外線カメラの様だが、ロックオンするとその相手物の形状(おそらく輪郭線形状)をメモリーに保存し、絶えずその同一形状のものを追い続ける動作をする様だ。
これ正に、将来の完全自動運転車を目指して開発競争が進んでいる運転支援装置で最近採用される様になったLiDARによる高速スキャニングをしているのと類似ではないだろうかと想像してしまう。
なお、以前のブログでも記しているが、携帯式対戦車兵器は着弾速度は運動エネルギー弾の様に高速ではないが、HEAT弾という対戦車榴弾(HEAT:High-Explosive Anti-Tank)を使用すると、対象物に密着したところで高温高速のメタルジェトで侵徹するというメカニズムと説明されている。しかも、ロシア戦車の写真などでは、砲塔の外周などに金属製の四角い弁当箱みたいなのが多数付いているが、これが爆発反応装甲というもので、ここに弾着すると、エアバックと考え方は似ているのだが、これがはじけることで、HEATのメタルジェットとなぎ払う効果を持つらしい。しかし、ジャベリンはタンデム弾と呼んでいるらしいが、HEATを縦に2弾重ねてあり、先頭が起爆後、僅かなタイムラグで2段目が起爆することで、爆発反応装甲に対応すると云うのだから、何とも兵器開発も底知れずの発展を続けている様だ。
最後に、2枚のロシア戦車の砲塔が外れたものを添付するが、この様に砲塔が吹き飛ぶという事例が何故起こるのか想像してみた。写真はそれぞれ別の戦車で、一体何処が被弾してこうなったのかを考えるのだが、そもそも砲頭部に被弾して貫通しても、こういう損傷にはならない様に思える。ただ、戦車の車体本体と砲塔の間付近に直撃弾を受ければ、それもあり得ると思うが、砲塔が外れた旋回円形の部位に内側に凹んだという損傷は見当たらないが、逆に外側に引っ張られた変形が生じているのを1枚の写真で観察できる。
と云うことは、戦車の内部で強い爆風が発生し砲塔を飛ばせているのだろうと思える。そして、こうなるのは被弾して貫通した爆発が、戦車の砲弾薬庫が誘爆していると想像するが本当かどうか真偽は分からない。
それと、この様なロシア戦車の写真が、果たしてイスラエルの攻撃で撃破なされたのか、それとも燃料とか故障で戦車を捨てるに際し、その再利用などを防ぐ目的で、ロシアが自ら破戒したのかという想像もするのだ。
#戦車の残骸写真から想像