ダブルジョイントとは、主にフロントサスペンションのロワもしくはアッパーアームのボールジョントが従来のシングルアーム1ジョントから2アーム、2ジョントにされたものを指します。ですから、ストラット型でもダブルウィッシュボーン型でもあります。
ストラット型では、ロワアームがフロントとリヤの2本に分離独立し、それぞれがボールジョントを介してナックルと連結されます。その利点は、キングピン軸のロワ側の軸心は2つのアーム(ボールジョント)の延長線上の仮想交点となりますから、従来型より外側に設定されます。また、この交点はタイヤの切れ角に伴い変位して行きますから複雑な動きをします。
何れにしても、従来のシングルジョイントより、キングピン軸をより外側へ追い出すことでり、スクラブ部半径(キングピン軸とタイヤの接地中心間の距離)をより少なくすることができることや、2つのアームのぞれぞれのラバーブッシュの固さや容量をチューニングすることで、スタビリティ(安定性)とハーシュネスの両立の自由度を高めることが狙いなのでしょう。
このダブルジョイントですが、現在のBMWやベンツなどのFR車では盛んに使用されています。しかし、一時はダブルジョントを採用しながら、次期モデルでは従来のシングルジョントへ戻したという日本車(ニッサン)もあります。それは何故か、確たる理由は判りかねますが、ステアリングのジョントが増えることでのステアリングフリクションの嫌ったのか、ラバーブッシュやアーム剛性などのパラメータの増加によるセッティングの難しさとコストパフォーマンスから排除したのか、その辺りではないかと想像します。
私的な思いですが、BMW・3シリーズでシングルジョイントのE46とダブルジョントのE90を相当程度乗り比べていますが、正直云ってダブルジョイントの優位性が感じられません。確かにE90ではハーシュネスで僅かな優位性が感じられるものの、ステアリングの素直さはE46の方が自然なものと感じられます。
ストラット型では、ロワアームがフロントとリヤの2本に分離独立し、それぞれがボールジョントを介してナックルと連結されます。その利点は、キングピン軸のロワ側の軸心は2つのアーム(ボールジョント)の延長線上の仮想交点となりますから、従来型より外側に設定されます。また、この交点はタイヤの切れ角に伴い変位して行きますから複雑な動きをします。
何れにしても、従来のシングルジョイントより、キングピン軸をより外側へ追い出すことでり、スクラブ部半径(キングピン軸とタイヤの接地中心間の距離)をより少なくすることができることや、2つのアームのぞれぞれのラバーブッシュの固さや容量をチューニングすることで、スタビリティ(安定性)とハーシュネスの両立の自由度を高めることが狙いなのでしょう。
このダブルジョイントですが、現在のBMWやベンツなどのFR車では盛んに使用されています。しかし、一時はダブルジョントを採用しながら、次期モデルでは従来のシングルジョントへ戻したという日本車(ニッサン)もあります。それは何故か、確たる理由は判りかねますが、ステアリングのジョントが増えることでのステアリングフリクションの嫌ったのか、ラバーブッシュやアーム剛性などのパラメータの増加によるセッティングの難しさとコストパフォーマンスから排除したのか、その辺りではないかと想像します。
私的な思いですが、BMW・3シリーズでシングルジョイントのE46とダブルジョントのE90を相当程度乗り比べていますが、正直云ってダブルジョイントの優位性が感じられません。確かにE90ではハーシュネスで僅かな優位性が感じられるものの、ステアリングの素直さはE46の方が自然なものと感じられます。