私の思いと技術的覚え書き

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BMWミニ(R50)右ドライブシャフト&MTオイルの交換

2015-05-23 | BMWミニ
 昨日のこと、知人のBMWミニ(R50)で4、50km/hでの定常走行で右前方より異音を生じることから右ドライブシャフトの交換作業を行いました。何故、ドライブシャフトだと特定したかというと、前々より右ドライブシャフトのインボード側ブーツが破けているのを確認しており、異音を生じる前に直さないとダメだよと注意していたにも関わらず、乗り続け異音が生じてしまったというものです。異音はゴトゴトというかゴウゴウというような音で、サスペンションのラバーブッシュかとも思えるものです。しかし、路面の凹凸でなく、駆動と惰行で音が変化しますから、ドライブシャフトしかないという結論となった訳です。部品は新品、リビルト、中古とありますが、新品は6万を超えるような高額ですから対象外、リビルトも3万をちょっと越えるということで、1万ちょっとの中古を見つけました。パーツリストを見ると、MTとATで品番が違いますので、何処かが異なるのでしょう。中古もネットで検索すると大半がATでしたので、MTと明記してある一品を入手した次第です。

 このドライブシャフトの抜き取りで、MTオイルがだいぶ流れ出したので、この際MTオイルも交換することとし、MTオイルのドレーンボルトを取り外したのが写真です。ドレーンボルトの磁石が針ネズミ状態となっています。鉄粉というより5、6mmの長さを持った薄膜状の破片です。想像するに、MT内部のベアリング等ではなく、ギヤ歯面の剥離が生じているのではないでしょうか。しかし、今のところ、すべての変速段で異音は聞き取れないことより、今回のオイル交換を幸いとした次第でした。

追記
 ドライブシャフトのブーツですが、普通はアウトボード側が先に破れるものです。それは、ステアリングの切れ角が大きいことから、アウト側が大きな負担となるからです。ところが、BMWミニでは、タイヤの切れ角が異様に小さく(通常FF車は30°程度だがミニは20°程度)、イン側がトリポート式ジョイントで直進走行でも振れが生じることから、イン側が先に破れたのでしょう。このブーツの材質ですが、旧来はゴム質だったのが、最近のクルマではもっと硬い樹脂質のものに変わって来ています。耐久性の向上を求めてのことでしょう。


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