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北海道八雲町バス被害事故の再考

2023-06-28 | 事故と事件
北海道八雲町バス被害事故の再考
 6/18に生じた北海道八雲町のバス被害事故だが、バス製造メーカーとしてはJBUS社(日野セレガ)と判るが、改めてその車体損傷の激しさに驚かざるを得ない。

 写真から伺えるに、バス運転手席がほぼ無くなっていることに驚かざるを得ない。この様な大きなバス事故として、2017年6月の東名高速・新城IC近くの対向乗用車が中央分離帯を越え飛翔して来たバス事故をが、今回と同じ車種である。この際は、バス前部の衝突だが、フロントガラス上部に衝突する事故であり、負傷者は多数生じたが、死亡者は乗用車の運転車だけであった。

 このJBUSバスだが、過去からその構造とか修理途上の写真などを入手しつつ、ある程度の知見を深めているところだが、現在のバスではJBUSに限らず、車両前後のパネル部は、大型FRP一体成型のものが多い、FRP製といっても、その内板となる骨格部位は鋼製であり、多くが50mm角の閉断面構造の角パイプを組み合わせたスペースフレーム構造(メーカーではスケルトン構造と称している)だ。

 前後サスペンションおよび後部のエンジン懸架部分だけは、トラック様の厚板サブフレーム構造が取られるが、トラックの様に楯に縦貫しているものではない。車体強度としては、車体を構成する6面体の各面を組み合わせることにより車両全体としての曲げや捻り剛性を確保しているのだが、今回事故の様に局部的な大入力には脆弱な面があることが見て取れる。









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