私の思いと技術的覚え書き

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細野高原探訪記 2018/11/02

2018-11-03 | 沼津そして伊豆周辺
 細野高原とは、東伊豆町の山腹に広がるススキの原の地名です。今の時期がススキの最盛期だと聞き、今回探訪をしてみました。それと合わせて、東伊豆海岸線を走る国道135号線から山上に林立する風力発電の風車群を間近で見てみたいとう思いも合わせ持ったものです。

 ちょうど今の時期は東伊豆町にて「秋のすすき」というイベントが行われていました。現地アクセスですが、そもそも国道から入山する入口が判り難く、間違えてとんでもない登り坂狭路に入り込み、Uターンするなど若干ムダな動きを強いられました。それでも、本来の登り道らしき道を上り始めて、しばらくして「細野方面」なる看板があり、安堵したという思いで辿り着きました。なお、道幅は普段通るクルマも地元の方だけなのでしょう、決して広いとは云えぬものです。

 それでも、到着した細野高原たる三筋山頂上近くに到着すると、天気が良かったこともあり、ススキの原が広がると共に、眼下には稲取の岬が、遠方には大島、利島、新島などが想像していたより遙かに近く見えるという絶景です。

 もう一つの訪問目的の風車ですが、連なる山の稜線に沿って、見渡す範囲でざっと数えてみると30基を超えて林立しています。一番近い風車タワーに近寄って見上げると結構大きなものです。風車に記されたブランド名たるユーロスエナジー社のHPで確認してみると、製品はアルストム社(仏)で、3枚羽のプロペラ(ローター)直径は70mを超え、プロペラ軸までの高さ70と結構大きなものです。稼働中の風車の回転はゆっくり廻っており、一周するのに数秒という感じです。同HPで知る回転数は10~19rpmと記してあります。仮に回転速を15rpmとして、プロペラ最外周の速度を計算してみると約880m/s(≑240km/h)となり、ゆっくり廻っている様でも結構な高速で風を切っているのです。タワー至近に近づくと、プロペラが下方を通り過ぎる度に「シュン、シュン」と風切り音が聞こえます。こういう人家も遠い山間地では問題ないですが、人家が近いと問題は生じるのでしょう。

※追記
 ユーロスエナジー社とは、日本企業で豊田通商と東京電力との合弁企業で、風力発電と太陽光発電などの事業を全国で展開している一企業の様です。ちなみに、今回の河津プラント(東伊豆町と河津町の区切りの稜線上に林立する)の1基当たりの出力は1670kwとのことです。大規模発電所(石油・石炭・原子力)では、1基100万kw程だと聞きますから、風力で同等にするには600基が必要だと単純計算できます。但し、風力は風の強さが一様でなく、相当に変動することが容易に想像出来ますから、一様に100万kwを保持するには、もしかしたら倍の1200基程度が必要なのかもしれません。

 それと、この様な大型構築物を山の稜線に作るのはどうやって、資材を運び込み構築するのかにも興味が湧くところです。海沿いなどの平地であれば、台船だとかクレーン船もしくは移動式クレーンで輸送も組み立ても容易でしょうが、山岳地ではあれば、まずはギリ大型車が通れる道を整備するところから出発するのでしょう。










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